もっと広い世界で

この間の週末、劇団かもめんたるの公演を見に行った。

劇団かもめんたる第10回公演「HOT」
かもめんたるが劇団を名乗り始めて、もう10回も公演やっていたのかとびっくりした。

私はかもめんたるがキングオブコントに初めて決勝行けた時から好きになり、2013年の優勝は自分のことのように喜び、涙した覚えがある。
しかも自分の好きなアーティストであるポルノグラフィティと親交があったと言うことも応援する起因だったと思う。
ただテレビで売れるとは、全く思っていなかった。彼らのインターネットラジオとか聞く限り、2人のあの空気感が面白いのであり、これがバラエティでは絶対面白さ伝わらないだろうなと。だからキングオブコント優勝してからのテレビラッシュは正直毎回ハラハラして見ていた。
かもめんたるのあのシュールというか、ダークというか、人の内面を笑いにするというか、独特な世界観が好きで、今まで出した単独ライブのDVDは田舎のゲオやTSUTAYAを巡りにめぐって借りて全部見た。
そしていつか私が自由にお金を使えるようになったら、彼らの単独ライブを見に行くのが夢だった。

のだが、それはこの劇団かもめんたるができて以降、叶わぬ夢になってしまった。
昨年のゴッドタンで、う大さんが劇団をこれからはやっていきたいという意思があると知った時、単独、もう滅多にやることがなくなってしまうのかと、凄く悲しく、劇団め・・・と思ってしまっていた。
だから劇団かもめんたる発足時から存在は知っていたのに、あれは私が期待しているものではないと、見にいくことを拒んでいた。

そんな劇団かもめんたるの公演へ、とうとう足を運ぶことになる。
理由は結構単純で、このコロナ禍で、う大さんがTwitterで仕切りに「チケット買ってください、正直しんどいです」みたいなこと言っていたので、それは助けてあげないと!というまぁそんな感じでチケットを取った。
「舞台」って実はミュージカルと朗読劇しか見たことがないので、どういう面持ちで見て良いんだろうと、ちょっと緊張しつつ、足を運ぶ。
でも、そんな私の心配は杞憂だった。
今回の「HOT」まさに私が見てきたかもめんたるのコントの世界、いやそれ以上の世界が広がっていた。
かもめんたるの2人ってどっちもボケ体質な気がしていて、お笑いの「コント」にするには正統派のツッコミが必要なのかなと、でも劇団にはそのツッコミがいた。だから2人がコントの時よりも伸び伸びと演じていたように感じた。
本も、もちろん面白い。だってう大さんが書いた本が面白くてかもめんたるにハマったわけだし。その中で、う大さんのネチネチした嫌な人感と槙尾さんのめんどくさいヤバい奴感が120%くらい出てて、喜劇として凄い面白かったし、槙尾さんが演じている登場人物の母の話のところでなんか普通に泣いてしまった。

今回、オンラインでも配信していたようで、アーカイブは12/12まで見れるので、ぜひ。

ちなみに私は普通にグッズで販売してる台本を買いました笑


追記:全然関係ない(わけでもないか?)けど面白い記事だったので貼っつけときます