見出し画像

ずっと他人軸でしか生きられなかった私が、起業しようとしている理由

「自分らしく生きよう」「自分軸を大事に」
私はこの言葉がとても苦手でした。

前職の時、上司に「お前はこれからどうなりたいんだ?会社としてじゃなくて、お前自身のことを聞きたい」と言われた時に、何も答えられなかったことをたまに思い出します。

教授の勧めで就職し、尊敬する先輩についていくために部署異動をし、周りの人が楽になるためにずっと働いてきた私にとって、「自分らしさ」なんて必要性さえも感じておらず...
「自分軸を大切にしよう」的な最近の風潮は、自分の生き方を否定されたような気がして勝手に傷ついていたんです。

そんな私が、今や自分で事業を立ち上げようとしている。
一見「自分らしさを見出して起業した」ように見えるかもしれませんが、
実はそうでもありません。

他人軸で生きることを受け入れた瞬間

ずっと私は他人軸であることをコンプレックスに思っていました。
ただある時、人に「他人軸って、誰かのためになりたいんでしょ?それって相手への想いがあるということ。長所だと思って伸ばしていこうよ」と言われたことがあるのです。
これが、私にとって衝撃的でした。

そうか。私は誰かために生きたいんだ。それって十分理由になるんだ...と思いました。

起業(法人化)って、他人軸で物事を考える人に向いている気がするんです。
なぜなら判断軸が「自分がどうありたいか」ではなく「会社をどうしたいか」に変化するから。
私はペテトテを法人化することで、自分と会社を切り離し「会社の夢を叶え、社会を良い方向へ導く」ことが自分の目標となりました。
その瞬間、色んな判断軸が置けるようになったのです。

いまだに私は「自分自身がどうなりたいか」なんてよくわかりません。
夢とか聞かれてもよくわかんないし、「息子を成人まで無事に育て上げる」ことと「老後は滋賀の湖畔に住みたい」しか思いつかないです。マジです。
でも、会社や自分の仕事で叶えたい未来ならいくらでも話せます。私はきっと、これでいいんだと思います。

私はきっとこれからも、誰かのために生きていく。
それを自分で否定せず、大切にしていきたいなって思います。それが自分軸なのかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?