じこまん

ある金属加工職人は、趣味でギターのペグなどの金属部品を作っている。一般的な鉄よりも軽く、錆びない金属を使用して作成しているが、特に音への効果はなく、また加工も難しいことから、自己満足の世界とのことである。

他者を満足させる商品を作るには、誰か3人の顔を思い浮かべて、彼らが満足するモノを作ればよいといわれる。しかし、職人自身が満足できるモノとは限らない。良き商品は、人々のユーザビリティーの最大公約数でしかない。

一方、大衆に迎合せず、職人自身が完全に満足できるモノは、もはや商品とはなりえないが、しかし芸術作品となりえる。自己満足でいいではないか。
本日は、そんな作品群に出会えた。金属の加工品に過ぎないが、美しかった。

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