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連載 初見良昭「人生、無刀捕」 第八回「本当の正しさとは何か」

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題字・初見良昭先生

虚実転換、変幻自在、行雲流水、奇想天外、千変万化、円転滑脱……。
 発想法、考え方こそが、最大の武器と言われる武神館の初見良昭先生。そんな初見先生に、人生の切所を切る抜けるための、さまざまな知恵を授けていただくというのが、本連載の狙い。
 ときに脱線、煙に巻かれたり、はぐらかされてしまうこともあるかもしれないが、それこそまさに、初見先生の口伝、心伝。
 姿勢を正して、初見先生の幽玄の世界に足を踏み入れてみようではないか。


第八回「本当の正しさとは何か」
お答え●初見良昭
取材・構成●藤田竜太

「本当の正しさとは何か」

「難しく考えないことが大事」「答えを出そうとするから固まる」「答えは出さなくていい」とおっしゃる初見先生。

あらためて、「発想法こそが最大の武器」と評される初見先生の真骨頂に触れた気がする。

弟子の8割が外国人で、いまでも初見先生の教えを乞うため、世界各国から年間のべ1万人の外国人修行者が、武神館を訪れている。

彼らの来日目的には、武神館に伝わる武技だけでなく、初見先生の独自の発想法、考え方を学び、参考にすることも多分に含まれているのではないだろうか。

今回は、そうした外国人修行者が、武技以外の初見先生の教えとどう向き合っているのかについて訊ねてみた。

初見先生のお答え

私の武神館に、世界中から引きも切らずに修行希望者がやってくるのは、もちろん本物の忍術、本物の日本の武道を習いたいというのもあるでしょうが、私に会って、私の話を聞きたいというのも大きな理由になっています。

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