2020年 5月4日「緩い地獄の話」

月曜日。
〈地獄の日々の始まりやな〉という先輩の声から仕事が始まる。

地獄。嗚呼、地獄。

私はどんな罪を犯したのだろう。
きっと沢山の罪を犯したのだろうが、大概気付いてはいない。

たまに気付けば自らを責め立てたり、言い訳をしてみたり。罪の顔を見ない様にする。

そうして地獄を作るのだ。

地獄というものは〈罪の意識〉という炎で脳漿がぐらぐらと煮えるだけの現象だ。
他の誰にも見えやしない。

今日は祝日で休みだ。

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