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「日本再興戦略」に学ぶ理想の日本像【はじめに】



落合先生の「日本再興戦略」。話題になったから読みたい(もしくは読んだ)けど、難しい言い回しが多くてよくわからない!という人のために、本記事でざっくりと解説します。

まず本記事では「はじめに」の章について解説します。個人的な考えが多少入っているかもしれませんが、ご了承ください。


【最重要ポイント】

今後必要とされるのは「業界を横断する」「機械的親和性の高い人材」


教育の統一の終わり

日本の教育は、同じような人間を大量に作るのに特化しています。

大学までカリキュラムがある程度固まっており、年齢が同じだとほぼ同等の教育を受けています。これなら企業側も学生を雇いやすいですし、国の産業を発展させるためには効率的でした。

例えば、機械系の学部を卒業した学生であれば、設計は難なくこなせます。たくさんの品種を扱う大企業としては、こういった学生を大量に採用して、バランス良く振り分ければよかったのです。

つまり、企業側が学生の能力について深く考えなくても、うまく回るようにできたシステムだったのです。


しかし、そこから時代は大きく変わりました。

ITの発達によって個人の出来ることが増えてきたため、一人の設計者のできる事の幅が増えてきました。それによって、採用人数が減り、学生が余るのです。

これは営業や金融業も同じです。ITを活用することで、従来の何倍もの成果を出せるようになりました。そして今の大手金融会社の大規模リストラにつながるわけです。


今後必要な能力とは?

そんなリストラ地獄からどうやって抜け出すのでしょうか?

ここで安易に考えてしまうと、今あるスキルをすべてを捨て去って、プログラマに転職しようと思ってしまいます。しかし、プログラマも何でもできるわけではありません。大量に人材が流れ込むと、また人材過多になりかねません。

そこで、落合先生が提唱しているのが「業界を横断できる」かつ「機械的親和性の高い人間」になることです。



難しそうに聞こえますが、2つを合わせた状態を考えるとわかりやすいです。2つを合わせると、IT業界という大きな業界と自分の得意分野を組み合わせた状態になります。

IT技術を使えば、効率化される作業も多くなり、初期費用も安く済みます。効率を考えると、ITの波には逆らえません。一方で、IT技術だけで完結させようとすると自由度が大きく下がります。そこで、「IT+他の分野」が重要なのです。ITだけではレッドオーシャンだったものが、他のものと組み合わせるだけで大きなブルーオーシャンになるのです。

そんな世の中では、今の自分の個性や得意分野を捨てずに、それを上手くITと融合させられる人間が生き残っていくのです。

はじめの一歩としては、IT技術で自分の得意分野に使えそうなものを調べることから始めると良さそうですね。



今後も、本の解説を進めていこうと思います。良ければフォローお願いします。

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