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天才と思わせる努力

「天才を演じきっていれば、天才になれる」
サルバドール・ダリ

「サルバドール」とは「救うもの」という意味。この名前は本来はダリのものではなく、兄のものです。どういうことでしょうか?兄が幼くして死んだため、ダリに同じ名前が付けられたのです。両親の愛はダリにではなく、兄に向けられたもので、幼い本人にとってはこれはとても大きな影響でした。

そのためか画家という個性的な仕事に幼いころからいち早く興味を示し、21歳で個展を開き、23歳でパブロ・ピカソなどのシュールレアリスムの中心人物らと知り合いになりました。

しかも象に乗って凱旋門を訪れたり、リーゼントヘアと言ってフランスパンを頭につけるなどの行為でマスコミからも人気がありました。

「ダリは変人で天才だ」

誰もがそう思うでしょう。ダリには人と違う才能があった。変人だから人と違うことをして成功した。

でも本当にそうなのでしょうか?

実は真面目なダリ

人前で奇妙な行動ばかりとっていたダリなので、陽気な性格だと思われがちですが、実は小心者で真面目な性格だったと言われています。友人の前では非常に繊細で気の行き届いた常識人だったとも言われており、世間のイメージとは大きくかけ離れます。

つまりダリは根っからの変人ではなく、自分もアートの一つとしてメディアの前では気を配っていたのです。初めに述べた「天才を演じきっていれば、天才になれる」という言葉はそれを一言で表しています。つまり才能だと思っている行為でも努力の結果得られたものかもしれないということです。

あなたが尊敬しているその天才は果たして才能によるものでしょうか?意外とその天才も努力の積み重ねでそこにたどり着いたのかもしれません。それならあなたも努力で追いつけるかも?

参考:失敗図鑑 大野正人

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