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【英語学習】相槌から学ぶ

留学にくるとただの日常を過ごしていても色んなことがあります。
バス停で大の大人が三点倒立の練習をしていたり、レジで値札のついていない商品を巡ってホストマザーと店員がせりを始めたり、これまた大の大人カップルがコストコで売っているマットレスでトランポリンしていたり、隣の家の犬が飼い主を連れずに遊びにきたり、、

とにかくそういった行動の良し悪しは置いておいて、日本では考えられない刺激的な出来事が日常的に頻繁に発生します。

私は留学前日本でオンライン英会話を受講しており、アイスブレイクとして「今日はどんな1日だった?」と聞かれることが多々ありました。「今日は友達とランチを食べに行って、○○を頼んで〜」「今日は勉強しに図書館に行って〜」と、ここら辺の出来事は説明するのに慣れていたはずなのですが、同じ質問をホストマザーにぶつけられると困ります。上記のような遭遇すら初めての場面を英語で説明しなければいけないのです。当たり前ですが、中学高校の教科書といった日本での英語学習教材ではこんな状況を想定しているわけもないので、語彙力をはるかに超えてきます。

最初はこういったやりとりにうまく説明できないむず痒さを感じていましたが、留学半年を超え、この積み重ねこそが英語力の向上に繋がるのだという確信を得たので、noteに書き留めておこうと思います。最近の出来事を例にするので、あなたならなんと説明するか考えてみてください。

事例


先日、ハイキングに行きました。天気も良く、絶好のハイキング日和でした。往復2時間ほどのハイキングコースで、フェンスはなく、下には茂みが広がっている道でした。中腹部で何やら人が集まっており、下を見つめています。

どうやら、ハイキングに一緒に連れてきた犬がコースから落ちてしまったようです。下から悲しげな鳴き声が聞こえてきます。飼い主を中心に人が集まり、助け方を模索している感じ。下にいく道もなく、斜面も急であるため、立ち竦んでいます。どうしたものか。

まあ、何もできないのでこの場は立ち去り、頂上へと向かいます。折り返し下ってくると野次馬も飼い主も犬の鳴き声も消えていました。

【ステップ1】友達に話してみる

その日の午後、久しぶりに会う友達との予定がありました。何かニュースアップデートないの!と聞かれたのですかさずこの事を話します。しかし!日常的に使う語彙じゃないので単語が出てこない出てこない。

そもそもハイキングコースのイメージをなんて伝えたらいいんだ、、フェンスがなくて、そこが崖(cliff)みたいになっていて、下から犬の鳴き声(bark)は聞こえるんだけど姿は木で見えなくて、、

みたいにちょっとニュアンスが違うなと思いつつも知っている単語で繋げます。大事なのはここから。相手の相槌から、自分が真に伝えたい情景や追加情報の単語を学ぶのです。

「あーたまにハイキングに行くのにもリードをつけない人がいるからね」→そうそう、リードは「Leash」だった!

「道が滑りやすかったわけじゃないでしょ?」→滑りやすいは「slippery」

「姿が見えなかったってことは茂みに落ちたんだね」→茂みは「bush」、うーんこの単語、大学受験の単語帳で学んでから初めて会話で使いました。

そして鳴き声の入った動画を見せる

「わーほんとだ、下で鳴いてるね、、」→この時の犬の声、ワンワンって感じじゃなくてクンクン、、って感じだったのです。私は犬が鳴く=barkしかパッと出てこなかったのですが、お友達は「crying..」と表現。涙が出る泣くじゃなくてもcryって使えるのね、でもしっくり!

「助けに下に降りれそうな感じじゃないね。助け呼んだのかね」→下におりるとかの go downとかの複合語って、場数積まないと出てこないです。下を見下ろす(look down)とかもね。

といった感じで相槌からたくさんインプットするのです。

【ステップ2】違う友達に話してみる


英語に限らず何事にも同じことが言えますがインプットだけで終えてしまうと、定着せずに終わってしまうことが多いです。せっかく、自分の伝えたいイメージに近いニュアンスの単語を得たのです。その単語を自分のものとして使いこなしてみましょう。

帰宅後、家にいたホストマザーにもう一度今日のハイキング中の出来事について話します。もちろんお友達との会話で出てきた語彙を使いながら。

「今日ハイキング中に、悲しい出来事があったの。天気も良くて滑りやすいわけでもなかったのに、犬がハイキングロードから下の茂みに落ちちゃったみたいで、みんなが見下ろしていて、、下でクンクン鳴いてたの。茂みで姿は見えなかったんだけで、鳴き声を聞く限り小さな犬だと思う。でも頂上まで行って帰りに通りかかった頃には犬も人もいなかったから多分下に降りて助けたのか救助を呼んだのか、、それにしてもリードを付けない人は日本と比べてアメリカは多いけど、ハイキングでは絶対につけないとね」

みたいな感じでアウトプットを果たします。
ここで更にホストマザーから新しい語彙をゲットできたりもします。

結論


総じて言えるのは最初から正しく情景説明をする必要はないという訳です。もちろんできるに越したことはないし、留学終了後にはできる様になっていたいけれど、間違いを恐れてor単語がわからないから話せないと心に秘めてしまうのは勿体無いということ!

自分の語彙力を越えるような情景に出会えるのが留学に行く醍醐味だと思います。これを繰り返して語彙力人間になりたいなあ。

最後に、飼い主のエゴに振り回されてしまった犬が無事お家に帰れたことを祈ります。










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