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レビュー『賢い人の秘密』

副題が天才アリストテレスが史上最も偉大な王に教えた「6つの知恵」とあるように、知的能力を向上させるための6つの秘密を紹介しています。

6つの秘密は「演繹」「帰納」「類推」「実体」「意味」「証拠」。

まず、IQテストや学術的な成果などの従来の知性の測定を超えて、知性は固定されたものではなく、努力と適切な戦略によって開発・拡大可能なスキルであると主張。

さらに、AIが発展しつつある現代、学校教育でまなんだ知識よりも、どう考えるのかといった「知恵」の重要性が高まっています。

知恵をつけるために、「思考法」を鍛えなければならず、そのために「広義の論理」力が必要という点に納得しました。

事例もわかりやすいものが多く、理解に役立ちました。

たとえば、弁護士は論理的思考が得意だが、基本的な統計学の素養がないことや、医者は統計的思考が得意だけれども、非論理的な人も多いといったこと。

職業によって、得意とする思考、苦手とする思考があるので、本書をつかって、自分がどんな強み、弱点をもっているかを知ることができます。

「考える」ことを改めて考え直すには刺激的な本でした。


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