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花の命はみじかくて…(着付教室の選び方と、半幅帯結び)

着付教室「花楽」の豊翠(ほうすい)です。
「豊翠亭」にようこそ。
皆様に、着物の魅力をお伝えいたします。
今回のテーマはこちらです。

・ただの主婦だった私が、着装師になるまでの 道のり(連載3)

・これから習う方に、着付教室の選び方

さて、前回の続きです。
父親も夫も転勤族だった私は、一つ処にとどまるのは2〜4年。自分はジプシーだと思ってました。
子供の頃は、引っ越しの度に、言葉が違うといじめられました。ノートや上靴を捨てられたり、仲間外れにされたりは、当たり前の日常でした。
(でも、当時はなぜか引っ越しは嫌いじゃありませんでした。引っ越しが決まる度に、次の場所こそ、いじめられないかもしれない…と、いつも希望を持っていました。)

たまに、仲良しができても、すぐに離れ離れ。
幼なじみのいる人が羨ましい。地元のある人が羨ましい。テレビの「ケンミンショー」なんて、憧れ!私は日本人だけど、何県人でもなかったのです。

そんなものが無い私の孤独は、今思えば深かったのだと思います。
だから1つ事に没頭する。着物の世界は、寂しさを忘れる、1つの手段だったのでしょう。

しかし、高価な着物は、なかなか買えませんでした。私は、安いポリエステルの洗える着物で、頑張り続けました。
着物は、職人さんの思いと、技術と、手間暇の詰まった芸術品。高価なのは当たり前。いつか買えるようになりたい…。そう思っていました。

その頃の恐怖は、学院主催の着物展示会。
自由参加と言われても、やはり行かない訳にはいかない。
「買わなくていいのよ。」とは言われるものの、やはり買わない訳にはいかない雰囲気になってきます。
幸運な事に、こんな時も、私を助けてくれる先輩方がいらっしゃいました。
「私は今日買うから、私が買い終わったら、あなたは私の後について、一緒に会場から出ちゃいなさい。」
と、私を逃がしてくれる先輩がいました。
本当にありがたい事でした。私は学院の中では、若い方だったので、皆様自分の娘のようだと、可愛がってくださったのです。
母親のいなかった私には、とても嬉しい事でした。こうやって、皆様に助けられながら続けてこられたのも、若いうちに始めたからかもしれません。

若いうちに着付けを始める事のメリットは、下の3つです。
・覚えるのが早い。
・体力がある。
・色んな色柄が着られる。

いつかやろう!の「いつか」はきません。今です。やらずに後悔するより、やって後悔いした方がいいでしょう。

着付けを習いたいと思っている方へ、私からの教室選びのアドバイスです。
まず、
*講師を選ぶ事*
生徒は講師に似ます。だから講師選びは重要です。
その方が、自分がなりたい姿、所作、人柄、知識を持った理想の講師なのか判断して下さい。それが自分の理想に近づく1番の近道です。

アクセスがいい!
受講料が安い!
ばかり見てしまうと後悔します。
なぜ安いのか、なぜ無料なのか、ちゃんと自分で考えましょう。(考えた上で、ここなら良い!と思ったら、自己判断で決めて下さい。)

結局、長く通っていても、着られるようにならなかったと、私の教室にこられる方もたくさんいらっしゃいます。
「前の教室では、こんな事教えてもらえなかった。」
「この方法を知っていれば、もっと早く着られるようになってた!」
このようなご意見をよく耳にします。
時は金なり。時間がもったいないです。

そして、「花の命はみじかい!」
アッという間に歳を取ります。
今、ほら、1秒ごとに歳を取っているんですよ!
後悔先に立たず!

長くなりますので、今回はここまで。
長文を読んで下さった方、ありがとうございます。スキして下さった方、ありがとうございます。
次回も宜しくお願い致します。

YouTubeは、ゆかたや普段着物の着姿が、グッと素敵になる、華やか半幅帯結び「花楽」です。YouTubeの説明欄に、教室へのご質問を受付ける、LINE公式アカウントのURLが貼ってあります。



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