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養生訓 巻第三 飲食上 鳳凰堂流解釈64

原文を現代文に改変
朝早く粥を温かに柔らかにして食えば、脾胃を養い、身を温め、津液を生ず。寒月尤も良し。これ張來が説なり。

鳳凰堂流意訳

朝早く粥を温かに柔らかくして食べれば、脾胃を養い、身を温め、津液を生じる。

冬に最も良い。これは張來の説である。

鳳凰堂流解釈
張来は蘇東坡の弟子。

その為、ここに書かれているのかもしれませんが、東洋医学の先人としてはあまり出てくる人ではありません。

文学では、春はあけぼの、冬はつとめてが素晴らしいと言われますが、

東洋医学では冬はゆっくりと、遅めに起きても良いと言うのが基準です。

内容的には、冬は体内に熱が籠もりやすく、消化力が擬似的に上がっている為、暴飲暴食には特に気をつけた方が良い季節なので間違ってはいませんが、

中国では、1年通して朝は粥と言う慣習が最近まで残っていた事から考えると、張来の説は少数派と言えるかもしれません。

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