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神仏との出会い 第二章

子育て中の主婦であった私と神仏との出会いは突然かつ強烈でした。

「神仏との出会い 第一章」でのそれら体験を信じがたいとおっしゃられる方が多くいても当然だと思います。何故なら、当の本人が信じられなかったのですから。

今となってみれば、検証など必要のない人生を左右する体験こそが真実であり、表現しがたいその不思議さが信念を後押しすることも理解できるのですが、自分はおかしくなってしまったのかも知れないと当時は思っていましたし、その頃の私は自分の身に起こったことが、噓か、誠か、幻覚なのか、昼なのか夜なのかも理解出来ず、驚愕と不安と恐怖にさいなまれた精神状態で日々過ごしていたのです。

そんなある日の夜更けでした。天井がメリメリと音を立てて開き、十二単をまとい、冠を被った方が降りて来て、「私は天の姫宮である。さぁ一緒に歌を歌い、舞を舞おうではないか」と言われ、手を引かれて辿り着いたのは、それはそれは広い大広間でした。そこには絢爛豪華な鎧兜を着た武将が中央に、両側には装束を身に着けた方々が座っておられました。

そして何処からか聞こえてくる音楽と共に巻物が天から降りて来て、その巻物に書かれた歌詞がはっきりと読み取れたのです。するとその歌詞が私の口から高い歌声となって放たれたのです。

いったいどれほどの時間が経過していたのか、天の姫宮はいつ何処へ行かれたのか、気が付けば、私は一人、舞い、歌っていました。そこには何とも言えない良き香りが漂い、2-3日消えることがありませんでした。

その頃から、友人、知人、そのご紹介者が私の元へ集まり、予知予言をすることで、何が何だか分からないまま、口コミで自分のことが広まり、多忙を極めることになるのです。何より自分がこの状況に驚いていたことを良く覚えています。

当時の私は余りにも霊感が強過ぎて、電車に乗ると前の座席の方々の現在の有り様がはっきりと分かりました。これには本当に困りました。向かい合うだけの他人様の心の中に無断で入り知る事など大変無礼な話しだからです。どうすれば見えないように出来るかが分からず、悩みに悩んだ結果、神仏に尋ねてみれば、「そなたの為になる。自分で解決するのじゃ」がその答えでした。

ゆえにここから私の修行が始まるのですが、この事をコントロールするのに三年程の月日を要しました。後々考えると、私のエネルギーが余りに強すぎていたからなのでしょう。

今も心の底から湧き上がってくる様々な光景。私と神仏との出会いは、自身が学ぶべきこととの出会いでもあったのだと思います。

神仏との出会い 第三章へ続く
                       合掌   太田宝慧

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