君は憎い相手の爪を剥ぐ胆力があるか? 4/3

縁起でもない話だけど、もし僕に子供がいて、その子供が通り魔に殺されたとして、僕が犯人を好きにしていいということであれば、そいつを絶対に許さないという気持ちをもって、拷問にかける。

といってもこれは勢いまかせの想像だ。もう少し真摯にシチュエーションと向き合って考えたとき、「僕は本当に犯人の爪を剥ぐことができるのか?」という不安がある。

悪口を言うのは好きだけども、暴力で相手の肉体にダメージを与えるのはつらい。ダメージを共感して痛そうだな~と思っちゃうし、そしたら可哀想という気持ちが芽生えてしまうかもしれない。覚悟・胆力が足りないのか?


共感の話でいえば、活造りにされて口をパクパクさせてる魚を見ても「新鮮で美味しそうだな~!」というよりは「早く楽になってくれ」という気持ちになる。美味しいから食べるけど。それはもう、美味しく食べるのが一番の供養だから仕方ない。今思いついたけど首を折れば楽にしてあげられるのか。

痛みを共感する心は優しさととらえられることもあるけど、それはそれとして抗体を作っておきたいと思い、「SAWシリーズ」をぜんぶ観た。これは壮絶だけどストーリーは面白かったからいけた。「ムカデ人間」は2の途中で断念した。キモすぎるのとストーリーが肌に合わなすぎた。いくつか観た中で一番すきなスプラッターは「ヘルレイザー」(化け物は善意でやってる)、一番心をえぐったのは「ネクロノミカン」というオムニバスホラーの「ウィスパーズ」(死んだ方がマシな状態にされる絶望が一番いやかも…… 魚の活造りはこれに近い)。なんだかんだでけっこう観た。

慣れたとまでは言わないけど、仇の爪を剥ぐ程度の胆力は身についただろうか。もちろん大前提として事件になんか絶対に遭いたくないけど、胆力がないと何も守れないからな。子供はおろか恋人もいないが。


「子供はおろか恋人もいないが。」←こういう手垢のつきまくった着地はやりたくなかったけど、適当に書いてたらいつの間にか分岐のない一本道になっていた。事実で~す。不労所得が年50万あります。結婚してください。


以下、今週の昼食の感想です。

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