受かる職務経歴書の書き方 Part4 〜自己PRの書き方〜

こんにちは。キャリアカウンセラーの「hotty」です。

今日は「受かる職務経歴書の書き方 Part4」として、自己PRの書き方についてお伝えします。

・自己PRの目的

自己PRを書く目的は、当たり前ですが自分を売り込むことです。Part1でもお伝えしましたが、この売り込むという言葉から分かるように、大切なのは相手が何を求めているのか、ニーズを掴み何を売り込むのかを決めることです。自分が売り込みたいものを売り込むという、相手が不在の自己PRにならないよう、しっかり売り込み先が求めていることは何なのかを調査しましょう。ちなみに、若手層の転職は能力をベースにPRする形式で書いて良いですが、経験者層の転職は出来るだけ実績をベースにPRする形式で書くのが望ましいです。

・自己PRのポイント

自己PRのポイントは3点に集約されます。以下の事例をもとに見ていきましょう。

【事例】

抽象的結論)

 私の強みは「相手にあわせたコミュニケーション能力」です

具体的説明)

 具体的には、相手の態度や言葉の選び方から、必要な内容を端的に話すタイプなのか、雑談などを交えながら話したいタイプなのかなど、相手の好きなコミュニケーションを汲み取り、それにあわせて会話をするようにしていました。

事例)

この強みを活かした事例として、社内で難しい方と言われていた某大手不動産会社の執行役と関係を構築し、300万円の契約に成功したことがあります。この執行役が就任されてから1年が経っていましたが、社内で初の受注となりました。

提案)

このような相手にあわせたコミュニケーション能力は、今後違う業界の営業として挑戦していく際にも、関係構築を行う上で活かせると考えています。

① 構造的か

上記の事例のように、起承転結、PREP法、具体抽象事例など分かりやすく相手に伝えるコミュニケーションのフレームワークを活用しながら、文章を構造的に書くことが大切です。もちろん可読性や判読性を考慮してですが、職務経歴書の自己PRを構造的に書けている方は非常に少ないため、それだけで地頭が良い方なのかもしれないと想像させる事ができます。

② 具体的か

上記の例でも具体的説明と事例をあげましたが、抽象的すぎると誰でも書けてしまう薄い内容になってしまうため、納得感に欠ける内容になります。相手に納得感を与えるために、まず具体性が必要なのです。なお、良く事例について誤解している方がいるのですが、事例と言われたら実際にあった事実を伝えなくてはなりません。面接でも言えることですが、「例えばどういうこと?」という問と「事例はありますか?」という問は求めている回答の抽象度が違うので注意してください。

③ 会いたくなるか

職務経歴書で全てを伝えてしまわなくとも大丈夫です。会ってみたいと思わせるように書くことも大切です。上の例でいけば、事例の中で成果に至ったプロセスを敢えて書かずにおきました。そうすることで、文章量を減らして読む側の負担を減らすと同時に、ビジネスで重要視される成果の再現性を確認する部分を会って聞いてみたいと思わせることを狙っています。ただし、事例としてあげる成果が少し弱い場合には、少し文章量が増えてもプロセスをしっかり書いて、再現性をアピールするのが良いと考えています。もちろん構造的に簡潔にまとめることは意識しながらです。

以上、「受かる職務経歴書の書き方 Part4 」でした。

これで職務経歴書を作成するに当たり必要な項目についてお伝えすることができましたので、皆さんも実際に職務経歴書を作ってみてください。

また明日から違うテーマでお話したいと考えています。

読んでいただきありがとうございました。