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恥の多い生涯を送ってきました。
自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです------(人間失格/太宰治)

なんともインパクトの強い書き出し。さすがは夏目漱石や芥川龍之介と肩を並べる日本の文豪太宰治(敬称略)。そして私の好きな作家さんでもあります。

中でも「人間失格」という作品で描き出される「葉蔵」という人物が、あらゆる苦しみから逃れるために酒や女遊びに溺れていく様は、人間の脆さ、心の弱さを惜しみなく体現していて、自分自身と重ねてしまい苦しくなります。
それでも彼を放っておけず、嫌いになることができないのは、それだけ「葉蔵」という人物が人間臭く、ある意味純粋で、ポジティブなだけでは生きられない人間の不安定さを彼からダイレクトに受け取り、「それでも生きていてほしい、それでも生きていける世の中であってほしい」と無意識のうちに願っているからでしょう。

作中後半は心中未遂を繰り返し、最後には生死もわからなくなってしまう人間失格の中の葉蔵ですが、最後は「神様みたいないい子でした」で締めくくられています。

散々な人生でも、最後に誰か1人でも、こんな風に自分を思っていてくれたなら。
懸命に生きた甲斐があったなと思えるものです。
生涯を全うし、最期はそんな風に思ってもらえるように。自分の人生を懸命に生き抜こうと思います。

さて、とは言っても恥の多い生涯。
私にもできることなら時間を巻き戻してでもやり直したいことが山ほど……。
ですが現代の科学ではまだ不可能。自分の過ちは自分でどうにかするしかありません🤦
私には会って謝りたい人がたくさんいます。
学生時代のクラスメイト、お世話になった部活動の先輩、ルームシェアしていた同期、一緒にYouTubeをやろうと誘ってくれた友人、etc……
両手指では収まらない。そしてそれほど迷惑をかけてきたんだという自分への怒り。
今さらなんだと言う人もきっといるでしょう。顔も見たくないと言う人だっているかもしれない。それでも謝りたい。誤解が解けるならなんでもしたい。
今年は謝罪・和解の年にするべく、奮闘します。

皆様にも、謝りたい人はいますか?
きっとそのお相手も、あなたと直接会って話したいと望んでいるかも……しれません



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