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欲よりも情のほうが捨てられない 〜唐辛子の間引きに思う〜

4月頭に苗床に播種した唐辛子・香川本鷹。ようやくある程度大きくなり、先が少しずつ見えてきました。

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下の2枚が子葉とよばれ、上段の本葉が2−4枚の状態です。今はまだ3cmあるかないかほどですが、ここから10cm-15cmくらいまでこの苗床で成長を待ちます。

もし写真の3つともが大きくなるとどうなるか、、、そう葉同士がぶつかってしまう、、、
なので、間引きます。

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いつも指導してもらっているおじいさんに間引きのコツを聞くと、

「思い切りよく、ためらわずに切る」

きれいで丈夫な苗を残すためには、「せっかく育ったのに」というような情「もしかしてこれも残せるんじゃないか?」みたいな欲深さを取っ払う必要があるそうです。なんか完全に見透かされた気分。

いざ間引こうとしてみると、欲深さを捨てるのは簡単ですが、情はなかなか消えなくて。ほぼ毎朝水やって、来る日も来る日も「芽出てないかなあ」と観察してたらそりゃ情も湧きますよ、ねぇ旦那?

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4月上旬は寒かったのでなかなか芽が出ませんでした

ただあーだこーだいってられないので、意を決します。

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可能性のある芽を摘むとはよく言ったものだ、としみじみ。土に還ってもらうことにしました。

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一緒にスイートバジルも間引きました。こんな小さい段階でも、あの独特な香りがします。唐辛子・トマトのようなナス科の野菜と植えておくと害虫忌避効果があるそうです。

余談ですがなぜハサミで間引いているかというと、芽を根ごと抜くと、残したい芽と地中で根が絡まっている恐れがあり、両方ともダメにしてしまう恐れがあるからです。

定植はまだもう少し先ですが、このまま順調に育ってほしいと願うばかりです。やはり「苗半作」は言い得て妙な気がします。

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GWは鍬で畝立て祭りでした

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農家の中にはは苗農家と呼ばれる人たちがいます。文字通り、農家や家庭菜園者に苗を売ることを生業としている人たちです。

私自身、唐辛子以外のトマトやナスなどは概ね苗を買っています。唐辛子の苗作りで思うのは「唐辛子以外も苗作りしてたら、心折れちゃう」です。そんな作業を専門としている人には頭が上がらないなと日々思うところです。

というわけで、本日はこれにて。
ご清読ありがとうございました。

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