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コラム「離島で遠吠え」

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疑問や提案を離島から「遠吠え」でお届けします!
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#地方創生

「移動」しない旅を楽しむ ~お伊勢参りというヒント~

江戸時代のお伊勢参りでは、旅の思い出を披露する会が開かれたそうな。 そこに「移動」しない…

”編集”ばかりの世の中じゃ、地域の価値なんて生まれない

「地域の素敵なものを沢山集めて」 「誰かと誰かを繋ぐ」 最近こうした声に耳を傾けることに…

緩やかな衰退を目指して 〜SDGsに手を出すその前に〜

「開発」は「衰退」をどこまで許容できるのだろうか? 私は今、高齢化率90%近い香川の離島で…

真剣に考えた方が良いけど、深刻には考えなくてもいい ~香川の離島に暮らす私が思う…

都会の暮らしで月に5万円を貯金できている人がどれだけいるか? 移住の悩みは、お金の悩み先…

田舎に移住したからって空き家をリノベしなくていい

「普通の会社員27歳が地方移住。空き家をリノベしなくたって、自分のカフェを開かなくたって、…

地方の駅チカアパートへの移住は「移住」なのか?

先日、香川県丸亀市の離島に学生時代に縁があり、そして大学卒業を機に東京から丸亀市に居を移…

「元」まちに住む私が暮らしたい未来のまち #暮らしたい未来のまち

まちが、まちでなくなる未来はもうそこまで来ている。 ★★★ 島にもどうやら「まち」があったらしい。 「あそこにはうどん屋があってね」 「向こうに商店があって」 昔の話を聞くと、この小さな島の中にも商いの風が吹き、多数の老若男女の息が聞こえていたようだ。 ただ実際、私がこの島に移り住んできた2020年にはうどん屋も商店もなく、ふとお金が使えるのは自動販売機程度となっていた。 “みなさんの思う「暮らしたい未来のまち」の姿をとおして、「未来」にとっての「昔」にあたる「今

できることはある。やる人はいない。

できることをつい探したくなるけれど。 耕作放棄地だらけの島私も大阪や札幌にいた頃は、耕作…

寮母さん慰労会から考える地域振興

私が大学院時代に下宿していた寮には寮母さんがいた。その学生寮では、日々の食事を用意してく…

現場主義の欺瞞を考える

「現場を知らないくせに何が分かる!?」 ーーー もしあなたが親なら、子育ての相談を子無し…

「島やのに魚が食えん」問題

「漁師がぐんと減った。この頃は島やのに魚が食えん」 先日、島のコミュニティセンターでの会…

税金の徴収もまちづくり

「税金の徴収が、何よりもまちづくりやと思うわ」 市役所で働いている男性が私にこう言った。…

人目を気にするには、人の目が必要

個人の生き方の多様性が叫ばれる時代になったせいか、いわゆる「人目を気にしない生き方」をメ…

理論は答えではない ~安易な理論批判を問う~

理論の活用には「なぜ理論に当てはまらなかったのかを突き詰めること」に最大の意義がある。 筋違いな理論批判「理論なんてこの現場には当てはまらない」 理論に耳を傾けない輩は大抵こう言う。 強く言わせてほしい。 当てはまらなくて、当然である。 一つの理論が数多の現場それぞれに完璧に当てはまるのなら、もはや神のお告げとでも言える代物である。 理論となにかさて、理論をざっと説明するとすれば、それは「複数の現場レベルの事象を一般化したもの」である。つまり、状況としては「それぞれ