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香川本鷹の話

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島旅農園「ほとり」の看板、香川本鷹。フォロワーさんたちのご感想や自分の記事をマガジンとしてまとめていきます。
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#自然

「未完」と「完成」は表裏一体?【島の画家さんに絵を依頼しました③】

島(香川県丸亀市讃岐広島)に住む画家の斉藤茉莉さん(以下、茉莉さん)曰く、 らしい。年末にお願いしていた唐辛子・香川本鷹の絵が完成したということで、「絵っていつから絵になるの?」という質問にも答えてくださいました。今回はこの問いに関する茉莉さんの解答を紹介します。 「未完」の幅改めて、「絵っていつから絵になるの?」と問われると、紙に色が着いた瞬間から絵になっているということらしい。ただ なるほど。美術館の完成した絵しか見ることのない私にとっては、未完の絵を見たのは中学校

【完全自然乾燥】唐辛子「香川本鷹」の販売を開始しました

年末から必死に自然乾燥させること早3ヶ月近く。 少し皺の多い唐辛子もいるし、赤色が明るいまま乾燥を終えた唐辛子もいます。自然乾燥ならではの唐辛子それぞれの「顔」をお楽しみくださいませ。 さて、世間に流通している唐辛子の多くは機械乾燥です。もちろん、機械乾燥にしかできない利点もあります。 ただ、昔はきっと天日にさらして、夜になったら露に当たってカビないように屋内に片付けてしてたんじゃないかなと。 実際、ウチでも大量の唐辛子がカビにやられました。正直ゾッとする量です。乾燥

絵っていつから絵になるの?【島の画家さんに依頼しました②】

先日投稿したこの記事。 斉藤茉莉さんという画家さんに唐辛子・香川本鷹の絵の作成を依頼しています。(茉莉さんは、私と同じく香川県丸亀市さぬき広島に移住してきた方) 続々と茉莉さんから途中経過が送られてきております。 塗り始めと言っても、 こんな事前作業があるらしい。続いて絵の具。 生まれてこの方、粉末の絵の具なんて見たことも使ったこともない筆者。 さてさて、もうすぐ完成とのことですが、完成という文字を前にするとふとした疑問が湧いてくるのです。 「絵って、いつから(

「お前、トガってるな」~私と唐辛子の早朝問答~

でも、彼は毎度、西を向いている。 西向くアイツ畑の唐辛子たちの99%は東を向いている。 なぜなら、畑に西日が当たりづらいからだ。西側の耕作放棄地に大木が生えているせいで、西からの日光、すなわち午後の光が入りにくいのである。そのため、彼らにとっては東から昇る朝日が一番の光合成のタイミングとなる。そのせいか、なんなら幹ごと傾いている株まである。彼らの日光を求める貪欲さには感心するばかりだ。 しかし、そんな東に向かって伸びる唐辛子たちの中で、一株だけなぜか西をに向く奴がいる。

欲よりも情のほうが捨てられない 〜唐辛子の間引きに思う〜

4月頭に苗床に播種した唐辛子・香川本鷹。ようやくある程度大きくなり、先が少しずつ見えてきました。 下の2枚が子葉とよばれ、上段の本葉が2−4枚の状態です。今はまだ3cmあるかないかほどですが、ここから10cm-15cmくらいまでこの苗床で成長を待ちます。 もし写真の3つともが大きくなるとどうなるか、、、そう葉同士がぶつかってしまう、、、 なので、間引きます。 いつも指導してもらっているおじいさんに間引きのコツを聞くと、 「思い切りよく、ためらわずに切る」 きれいで丈

よもぎのジェノベーゼ風パスタ

農業を始めたおかげで、ずいぶんと雑草に詳しくなりました。私の畑は一部の雑草を残したり、刈った雑草を積み重ねたりと雑草となるべく共生したいと思いながらし野菜づくりをしています。 さて、よもぎは言わずと知れた食べられる雑草です。ただよもぎは作物によっては相性が悪かったり、根から増えていく宿根性によって畑を制圧しようとします。 というわけで、多くの場合は見かけたら取り除くわけです。ただ現在の季節は春。新芽はきっと柔らかくて美味しいのではないか。 畑作業のあと、夜な夜なよもぎを

対カメムシ汎用トウガラシ型決戦兵器、爆誕。

汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン!ではなくて、対カメムシ汎用トウガラシ型決戦兵器ペスティサイド!(ペスティサイドは英語で殺虫剤) 実際は殺虫剤というよりは害虫忌避剤なんですけどね。トウガラシは実はナス科の野菜でして、たいへん多くのカメムシが群がり、実や株に傷をつけます。これはナス科の野菜であるトマト、ナス、ピーマンも同じです。他にも実に穴をあけるタバコガの幼虫も厄介。 香川本鷹に群がるキンカメムシ。生で見たら血の気引きます。 傷が付いたから食べられないわけではありません