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ベランダから夜空を眺める。 とても綺麗で冷たい濃紺色だった。 煙草を取り出し、口に咥…
1人で煙草を吸うのは初めてだった。 夜空に消える煙を、こんなにも無意味に感じたのは初め…
朝になったら後悔するんだろうと思う。 その場のノリで手を繋いでしまったことも、添い寝…
「手……繋がない?」 彼は数秒考えた後、 「……いいよ」 と言って、私の右手を握った。 …
まるで私をまっすぐに見ているようで、彼は全く見ていない。 深夜のコンビニ散歩も、深夜…
「将来、何になりたいの?」 彼女の口から煙草の煙がゆらゆらと、濃紺色の空へ消えていく。…
深夜の散歩を、君は徘徊と呼ぶ。 何の目的もない。 ただ、好きなようにコンビニに寄って、好きなように自動販売機で飲み物を買って、好きなようにブランコを漕いで、好きなように煙草を吸って。 でも、僕にとっては意味がある。 僕はエモいことがしたいんだ。 彼女に僕の家に泊まってもらったり、料理を作ってもらったり、一緒に散歩をしたり。 それだけで十分だから、それ以上は望まない。 だから、彼女とは付き合わない。 言い方は悪いけど、彼女はエモいことをする為の道具に過ぎな
自覚の少しある屑男。エモいことが好き。よく深夜の散歩を一緒にする女とは、付き合っていな…