見出し画像

YouTubeが本を駆逐する!

書作家のある記事が目に留まった。正確なタイトルは、「本を駆逐するのはYouTubeか」だったが、記事の内容を読むと、書作家視点のYouTube活用の利点が述べられている。

「出版不況」が言われ始めてから、もう20年以上。もはや、出版業界は不況から衰退に入っている。最近ではスマートフォンが当たり前になり過ぎて、「本離れ」や「活字離れ」という言葉も聞かなくなった。

本が売れなくなった原因は時代の流れというべき、複合的な要因があり、

①本で調べるから、ネットで調べるに変わった。

昔は辞書で調べる、データを知りたいとあらば、本をしかなかったのに、今ではすべてがネットで完結できてしまう。変な本を買うより昔のデータから最新のものまで、ネットの方が充実している。

②人口が減っている。

一番大きい要因は子供の減少。子供の数は1980年の数から比べれば、2019年では半数近くになっている。読書感想文にしかり、参考書等の本の購入は単純に半減していると見れる。これだけでも、売上の5割減となる。

③図書館の充実

昔の図書館って古い本しかなかったのに、最近の図書館では最新の週刊雑誌も読めるし、話題の本もリクエストカードで利用者が読みたい本をわざわざ買ってくれる。

④本を読むという娯楽から、スマートフォンに娯楽が移った。

昔は電車で本を読む風景がよく見られたのに、最近ではほとんどがスマートフォン。音楽も聴けるし、映画もドラマも見れる、漫画も電子書籍もブログもお金が有限な中で、娯楽としての競争に負けている。

最近ではBrainやnoteで情報を購入する人も多く、ブログで情報を手に入れるということが当たり前になってきた中で、「本離れ」や「活字離れ」というよりは、本を「定価」で買うという事から離れていると思う。最近、Amazonでは再販価格制度を無視した出品もよく見受けられる。YouTubeでは、中田敦彦のYouTube大学では本の中身とともに補足を加えて、要点をわかりやすく説明するといったものもある。こういったYouTubeは最近増加傾向にある中で、著者自らがYouTubeを活用し、伝えたい事を伝える、しかも、本のようなタイムラグも、容量も気にしなくていい。見る側も、わざわざ本を開かずとも、聞き流す事も出来て、スピードラーニングのように楽しむ事ができる。何回も再生できるし、無料で楽しめる。

2020年は芸能人のYouTube参入が注目されるが、通信網の整備とともに、エンタメのYouTubeが教育のYouTubeへの変革の年でもあると思う。

ダーウィン『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?