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坐忘林(北海道虻田郡)★★★★☆

2020/8.13-14

【移動】
羽田空港-新千歳空港 1時間
新千歳空港-坐忘林 車で約2時間

【ホテル概要】
In 14:00-
Out 11:00

親日家のイギリス人オーナーがニセコの大自然に魅せられて自らの理想の宿として建てた。ニセコ積丹小樽海岸国定公園内に位置する、約15,000坪の敷地に全15室の部屋。
部屋はすべてデザインが異なっており、すべての部屋に内風呂と露天風呂が付いている。

【部屋】

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↑部屋にはすべて雪の結晶の名前がつけられている。
番号はなく、鍵とルームプレートには同じマークが刻印されている。
馴染みの無い言葉なので正直分かりにくいが、風情はある。

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↑玄関の奥行きが広い&スタッフがドアを開けられないため、ルームサービスを頼むと靴を履いてドアを開けに行かなければならないのが手間だった。

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↑部屋はスペースやシンプルさを重視しており、明るくて洗練された空間になっている。窓から見える景色が素晴らしかった。

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↑西側の部屋の窓から見えるのは白樺やナナカマドの原生林と町営の花園牧場。タイミングによっては牛や馬の放牧が見られるとのこと。
ランドスケープは抜群。

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↑内風呂と外風呂、どちらも源泉掛け流しで広さも十分。
露天風呂からの景色は絶景。ここまで突き抜けた景色はなかなか見れない。
お湯もぬるめの設定なのでゆっくり入れて良かった。

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↑テラスは自然を感じながら過ごすことが出来て良かったが、蚊が多いので長居できない。虫避けが何もなかったので、対策して欲しいところ。

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↑朝目覚めた時にベッドからダイレクトに見える朝焼けが素晴らしく、この景色を見るためだけにでも再訪したい気持ちになる。

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【設備】

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↑電化製品は”極限までシンプルに”というテーマに沿い可能な限り隠されたデザインとなっている。
ボードを開けるとテレビや冷蔵庫、ミニバーが出てくる。
どこに何があるか分からないためチェックイン時の説明が長くなるのが少し面倒だが、生活感を感じなくて良い。

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↑水道水に湧き水を使用している。
お茶やお菓子はオリジナルで、数も豊富でとても美味しかった。(緑茶、玄米麦茶、黒豆茶、米菓2種類、ナッツ2種類)

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↑冷蔵庫内は、アルコール以外は無料。
部屋の価格を考えるともう少し数がほしいところ。

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↑ミニバー&ルームサービスメニュー。
メニューが使い込まれており、少し残念。グラスはRiedel。
バーやレストランも含めると、ワインのラインナップは充実していた。

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↑テレビは地上波が映らないのでAppleTVのみ。
電化製品が隠されている分、使用方法の説明等も中にきちんと置かれていて使うのに困ることはなかった。

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↑その日の気温や日没時間のメモが置かれている。旅先では嬉しい情報。

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↑唯一置かれている電化製品。
クーラーは無いが、真夏でも窓を開けていれば十分涼しかった。
室内も広いので、蚊よけ対策はもう少し欲しいところ。

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↑枕元に2人分のコンセントがあり便利。(以外と2つは無いため不便なホテルが多い。)

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↑クローゼットはこの他に2箇所あり、十分だった。
館内着の作務衣と寝間着が用意されている。肌触りは良い。
バスローブが無いのが残念。

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↑館内履きは
『DRILL DESIGN×MIZUTORI two piece egg サンダル』 8,580円
ヒノキで出来ていて温泉旅館らしいデザインで履き心地も良かった。
館内履きは便利だが、使い回しという点では好みが分かれるところ。

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↑洗面所は広々としていて2ボウルあるので使いやすい。
ここでもコンセントは隠されている。椅子があるので、女性には嬉しい。

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↑浴室の網戸は汚れが目立った。
必ず出入りする場所なので綺麗にしておいて欲しい。

【アメニティ】

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↑スキンケアはPlusui。使用感は良かった。
使い方や成分表が付いているので、肌に使うものだと考えると初めて使う場合も安心出来る。

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↑使い捨てのアメニティ類も、チープさはなく使い心地が良かった。
シェーバーも『Schick』で男性用と女性用で違うものが入っており、こだわりを感じる。1つ1つきちんと選んでいる印象。

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↑バスアメニティは坐忘林オリジナル。使用感は普通。
個人的にはビッグボトルではなく新品のミニボトルを置いてほしい。

【共用部】

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↑エントランスやロビーの暖炉には夕方以降になると火が灯る。
石造りの建物と火の調和が美しく、薪の香りも心地よい。

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↑チェックインスペース。
ウェルカムドリンクは楓水。透明だが不思議な香りと甘さがあった。

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↑部屋と部屋の間には「棟間(とうま)」と呼ばれるスペースがあり、廊下は繋がっているが独立した作りとなっている。音漏れもなくて良かった。
廊下から見えるこの景色も、1つの絵のようで素敵だった。

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↑客室は回廊になっており、中庭にも自由に出入りが出来る。

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↑ライブラリー。本(小説から洋書まで)やDVDが多く揃っており、部屋に自由に持ち出し可能。
低い本棚に囲まれたオープンスペースなのでおこもり感は無いが、落ち着く空間だった。

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↑一枚板のバーカウンター。
晴れている日にはこの窓から羊蹄山を望むことができる。

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↑リビングルーム。一番自然を感じられる場所とのこと。
外よりも少し高い位置になっているので、木々に囲まれている気分を感じられる。

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↑シガールームと繋がってデザインされたワインセラーがとてもお洒落。

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【食事】

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↑広めの個室。畳の匂いが心地よく、外の風景も見れて良かった。
テーブル席だと窓の無い部屋や通路から見える部屋もあったので当たり外れがある印象。

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↑コロナ対策でマスクケースやアルコールが用意されている。

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↑北海道の旬の食材や野菜をふんだんに使った懐石。
女性目線では量はかなり多かったが、どれも食材の味を生かしたシンプルな味付けだったので重たすぎず美味しかった。

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↑デザートはそのままの場所か、バーカウンターやリビングエリアに移動可能。暖炉の火が灯り幻想的な雰囲気。
こちらも量が多く、散々食べた後には少し重たいラインナップ。

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↑朝食は和食と洋食で選択可能。
和食のみお品書きあり。旬の食材を使って品数も豊富だったが、洋食はそれに比べるとかなり見劣りがする内容。
和食がメインの宿とはいえ、もう少しクオリティを揃えて欲しい。

【総評】

山の中にぽつんと建っている自然と一体化した宿。
至る所からニセコの大自然を望むことが出来、この景色を見ているだけで日常を忘れることが出来る。
派手さは無いが洗練されており静かに過ごせる大人の宿なので、リピーターが多いのは納得。
部屋はシンプルなので入った時の感動は景色以外は無いが、滞在していると居心地がよく不思議ともう少し滞在していたい気持ちにさせられる。
夏の緑あふれる景色も素敵だったが、今度は雪景色が見てみたい。

一方、共用部はとても綺麗に手入れをされている印象だったが客室は5年前にオープンした割には少し設備の劣化や汚れが目立つ部分があった。
"非日常"を感じさせる空間なだけに、清潔感は重視してほしい。

【Memo】

・『SOMOZA』
隣の敷地にある古民家を利用したカフェやレストランのある施設。
坐忘林と同じクリエイティヴ・ディレクターが手がけている。現在は閉まっていたが、将来的にはホテルも建つ予定。
https://www.onestory-media.jp/post/?id=1194