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Episode 216 予定通りに愛するのです。

ASDの私と定型のパートナーが平穏に暮らすために私が編み出した方法は、タイムテーブルを用意してルーティンワークを共有するという方法でした。

①朝起きて、出社するまでにするべきこと。
②休みの日にパートナーが帰宅するまでにするべきこと。
③帰宅後に就寝までにするべきこと。
④お互いに休みの日にするべきこと。

基本的には、この4パターンに分けてタイムテーブルを用意して行動します。
毎日実行されるのは①と③、②は次のどちらかの休みの日までの食料品の買い出しとか、お互いに仕事のある日にはできない掃除などが当てはまり、④は休みが重なった日に何をするか、事前に相談して決めるのです。

基本的には家事をお互いに分担する朝晩のルーティンワークに乗せ、そのルーティンが回るように休みの日のルーティンを作るという話です。
予定でギチギチになっていることが苦しく見えるのかもしれませんが、やることがないというのがASDの私には一番キツイのです。
だから、ビデオをレンタルして観る…みたいな「暇つぶし」に見えるようなことでさえ、わざわざ「ビデオを借りに行って観る」と予定を立てて実行するのです。

例えば、私が休みの日にパートナーが出勤した後…。
朝食の食器を片付けてゴミを出すところまでは毎日の朝ルーティン。
掃除機を掛け、天気予報を確認して天気が良さそうなら洗濯物を外に出し、買い物に出かける。
帰ってきて11時前後、ここから晩メシを作るまでは時間が取れるので、自分のやりたいことを予定として投げ込むわけです。
クルマを洗うとか、庭の草むしりとか、何処かに出かけるとか…明日の休みに何するか?って、タイムテーブルを前日までに埋めておくのです。

流れに乗って家事や自分のやりたいことを進めて行けば、パートナーが帰宅した時にキチンと家事は進行しているし、自分のことも出来ているし、パートナーとの生活は円満なのです。

ところが…予定が滞ってしまった時は良くありません。
予定変更に弱い私は、現場合わせで軌道修正が出来ず、フリーズしたりハングアップしたりしてしまうのです。
家庭生活で予定変更の最大の原因になるのは「子ども」でして、つい先日も長男の言うことが理解できなくて家族が集まる場を壊してしまったワケです。

私にとってタイムテーブルとは「家族を愛するための重要な管理項目」です。
これを「無機質で味気ない」と見られてしまえば、その通りでしょう。
ただ、家内安全・無病息災という、普通に家族に求める幸せをどうやって実現しようかと考えた私なりの努力の結果がこれだったのです。

スケジュール通りに愛する
きっと不思議な響きでしょうね。
でも、私はこの方法でパートナーとの今を過ごしているのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/4/18

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