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女子高校生だった私が、ひとりで家事代行サービスを始めて、1年間で100軒のお家を回った話。

こんにちは。ほたるです。
普段はモデル活動をしたり、事務の仕事をしていたり、ほとんどニートみたいな生活を送っています。

今回は、そんな私が高校生のときにやっていたことについて話そうと思います。

高校3年生の春、ひとりで家事代行サービスを始めた。

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「こいつ、なに言ってんだろう」って、思いましたね。

そうなんです、私も今考えてみると、まじで何を考えていたのか
さっぱりわかりません。

ただ、嘘も偽りもなく、

高校3年生になった私は突如、家事代行サービスを始め、

その流れで1年間に100軒のお家を回ることになりました。

なぜ、家事代行サービスを始めたのか。

女子高校生

女子高校生」と「家事代行」って、
非常に縁遠いし、
まず交わることのないワードだと思います。

そもそも、なぜ私は家事代行サービスを始めたのでしょうか。

そんなおかしな挑戦を図った理由の100%は、

「アルバイトがしたくなかったから」

でした。

それ以上もそれ以下もありません。

私は中学生のときから、
アルバイトをすることが憧れで、
高校に入ったら、すぐにアルバイトを始めるんだと意気込んでいました。

自分でお金を稼げるんです。こんな嬉しいことはありません。 

そんな私が高校に入学して始めてやったアルバイトは
イベントの運営スタッフでした。

都内で行われるアニメイベントや音楽ライブ、同人誌の即売会など
ありとあらゆるイベントに派遣されてスタッフをする、
というような仕事内容です。

ワクワクとしながら臨んだ、初勤務。

私は現実を知りました。

絶望するくらい、働くのが楽しくなかったのです。

私のイメージではアルバイトって、
もっとキラキラしたイメージだったんですよね。

「今日も頑張ろうぜ!」とパワーに溢れた優しい先輩と、素敵なお客様。
やりがいのある仕事と、そこそこのお給料・・・。

といった、
私の理想とは真逆に、

(元来、思い込みが激しいタイプなのです。)

立ちっぱなしで足腰は疲れ、
先輩にはミスをキツく叱られ、
お給料も思った以上に少ない。

残酷な現実を突きつけられ、瞬時に心が折れた私は
数回働いた後、そのアルバイトをやめてしまいました・・・。

そう、私には思った以上に、根性がなかったのです。

「それでもお金はほしいし、なにかアルバイトをしなければいけない。」

そう思い、私の理想のアルバイトを探す旅が始まります。

家事代行を始めるまでの高校1年生〜高校2年生の2年間、
ありとあらゆるアルバイトを経験しました。

下記は私が経験したアルバイトの一覧です。

・コンビニ店員
・居酒屋店員
・ホテルスタッフ
・ブライダルスタッフ
・レストランのウェイトレス
・物販店の売り子
・お祭りの屋台
・シール貼り
・事務の入力作業
・チラシ配り

高校生でできるであろうアルバイトを探し、
シラミ潰しに応募し、働きました。

しかし、どれもこれも全然うまくいきませんでした。

「楽しくない、やりがいが無い、お給料が低い」

労働への夢を捨てきれずにいた私には、
この現実がどうしても耐えられなかったのです。

考えた末の発想。

パソコン

色々なアルバイトを経験した末に、

「私にピッタリのアルバイトは
そもそも存在しないのではないか」という懸念
とともに、

新たな発想の転換期が訪れます。

それが、

「既存の労働で満足できないのであれば、
新しい労働の形を創り出すしかない。」

という結論だったのです。

それから、3日くらいの時間をかけて、
自分にできること、
自分が今持っているスキルをマネタイズする方法を考えました。

スキルと言っても、所詮は高校生。

頭が良いわけでも、なにか特殊技能を心得ているわけでもありません。

では、私ができることはなんなのか。

そう考えて思いついたのが、

「家事代行」

だったのです。

小学校高学年のときから、母子家庭で育ってきた私は
炊事・料理・洗濯など一般的に必要とされる生活スキルをコンプリートしていました。

また、
日本にも「シェアリングエコノミー」の概念が
流入してきていたタイミングです。

(シェアリングエコノミーとは↑)

これなら、私にもできるんじゃないかと希望を持ち始めました。

サービス展開までの流れ。

お客さん

家事代行をはじめるにしても、もちろん、既存の顧客はいません

また、家事代行を専門にしているWEBサービスだと競合が多すぎるため、
スキルの低い10代の私では到底勝ち得ないと考えました。

かと言って、町中にビラを配るなどでは
安定した水準の顧客の獲得が図れません。

そこで、その中間であるプラットフォームを探そうと思い、

見つけたのが「スキルシェアアプリ」でした。

スキルシェアという大きな括りのなかであれば、
今後、家事代行以外のサービス展開も期待できるし、

何より家事代行での競合が少ないため、
ブルーオーシャンではないかと考えたのです。

自分でサービスを提供するので、お給料を決めるのも自分です。

「私の1時間は一体いくらなんだろう?」

人生で初めて自分につけた金額は

時給2000円

今までのアルバイトは良くて、時給1500円が相場でした。
そのときの私にはとても思い切った金額です。

高すぎると顧客がつかない、
低すぎてもサービスへの信頼が懸念される。

よく検討した金額は、後に、功を奏する結果になりました。

初めて依頼を頂いたときのはなし。

家事

主戦場を決めた私は、
すぐにアプリに会員登録をして、サービスを開始しました。

サービス開始から3日程度経った後、

初めて依頼をくださったのは、
都内に住むエンジニアをしている20代の男性でした。

依頼内容は、

「仕事が忙しく、掃除に手が回らないので、仕事をしている横で
部屋の片付けやゴミ出しをしてほしい。」

といった、シンプルなもの。

すぐに返信をして、依頼を受け、実施日を決定しました。

いざ、ゆかん。

なぜ100軒回ろうと決めたのか。

家

初めて伺ったお客様のお家。

最初に依頼内容を口頭で確認した後、お客様がお仕事をしているかたわらで、お掃除を開始。

特に散らかっているわけでもなく、キチンと整理整頓されていたので、
お掃除はスムーズに進みました。

問題なく作業が終了したので、報告すると、
お客様が輝いた目で

「ありがとう。仕事が忙しくて、全然掃除ができなかったんです。
家事代行は初めて頼んだのだけれど、本当に助かりました。」

と笑ってくださいました。

それがあまりに嬉しくて、

「ああ、私もこんなふうに人の役に立てるんだな。
私にできることは少ないけれど、多くのことができる人の助けになれば、
全体の生産性を少しでも上げられるかもしれない。」

と、労働に対する考え方が、そこでガラリと変わったのです。

ただ、私の家事代行スキルはまだまだ低く、
サービスの質を高めていかなければなりません。

そこで、目標を設定することにしました。

「サービスの質の向上を目指し、アプリの中で誰よりも良いサービスを提供することを目標に、1年間で100軒のお家を回ること」

その後。

木ヒュ

目標を設定した私は、毎日のように色々なお客様のお家に伺い、サービスを提供しました。

顧客満足度を少しでも上げるため、
家事の技能だけではなく、
コミュニケーションについても学んだり、
プラットフォームでの集客方法を研究したりするうちに、

サービス開始から約2ヶ月で、

アプリ内ユーザーランキング1位を獲得しました。

そこから、みるみる集客率は上がり、
高校の卒業間近に目標の100軒を達成することに成功したのです。

(この流れで起業することになるのですが、それはまた別のお話。)

最後に。


そんなこんなで、今はニートをしている私ですが

(ニートになっている経緯は今回は割愛します。)

私がこのnoteで伝えたかったことは

「自分にあった居場所、労働の仕方はいくらでもあるし、
自分で作り出すことも可能なんだ」

ということです。

既存のルールに縛られるな、

なんてどこぞの自己啓発本に書かれていそうな言葉は苦手ですが、

なにかを諦めそうになったとき、

新たな発想への転換が世界を変える瞬間があります。

皆さんが独自の価値観と新たな発想で、

幸せな人生を構築できることを願っています。

ハブアナイスデイ!!


※冒頭のイラストは、このnoteを読んでくださったイラストレーターのMizuki Okadaが描いてくださいました!


ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
普段も色々なテーマでnoteを執筆しています。
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