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【読書感想/2冊】 「書く」 と 「歩く」 は生きること

・こんにちは!

・本をなんと2冊も読んだので(これはとってもすごい)、せっかくだから感想を残しておこうと思います。

取材・執筆・推敲 書く人の教科書

著 :  古賀 史健

・非常に面白かったです。読むのめちゃ大変だったけど。

・「書く人の教科書」とある通り、この本の読み手は主に『ライター』を想定されています。が、内容はいわゆる「文章テクニック」的な技術指南というよりは、考え方や心構え、論理的な文章構造など、多くのことに応用できる普遍的な学びが多いです。

「他人とコミュニケーションをとりながら生きている人」なら、読んで損はないと思います。

・まあ、とはいえ、日常的に文章を書いている、あるいは書こうと思っている人でないと、読むモチベーションをキープするのは難しいかもしれません。文量もかなりあるので。

・自分の場合は「次に書きたいnote」のことを頭の片隅に置きながら読んでましたが、これを「今やってる仕事のプレゼン資料」や、「2〜3分のエピソードトーク」など、他のことに当てはめて読み返すだけで、また違った気づきがありそうな気がします。それくらい普遍的で噛みごたえのある、まさに「教科書」の名にふさわしい本だな、と思います。

・そもそも、『「書く人の教科書」を書く』という、究極にハードルの高い入れ子構造に挑戦し、そして見事に書き切っている、というだけでもう凄まじいですよね...

・読者の「じゃあこの本ではちゃんと実践されてんのか」という厳しい視線を耐え抜かなければならないの、過酷すぎるでしょ...


・中盤に、『用意された30枚の挿絵から10枚だけ選んで、「ももたろう」の絵本を作る』というワークがあるのですが、これがなかなか痺れました。

・プレゼン作りなんかでもよく、「後から削るのは難しいので、極限まで削ぎ落としてからどうしても足したいものを足す」みたいなことって聞きますが、手軽に身をもってその大切さと難しさを体感できるのは面白かったです。


・ちなみに、この本に倣って書くんだ...!と勝手に肩肘張ってしまったせいで、却って書く手が止まってしまい、結果的にnoteの更新は停滞しました。1500字くらい書いて途中でやめてるやつが3つくらいある。


・そんなときはオモコロのみくのしんの記事でも見て、『書くことの自由さ』を今一度再確認しましょう。



東京発 半日徒歩旅行

著 : 佐藤 徹也

・散歩が大好きなおじさんの日帰り旅行記が51本収録されているピースフルな読み物。

・散歩は好きなんですが、家の周りはさすがに飽きてきたし、都内もだいたい行き先は固定化してるし、なんか良いとこないかな〜〜 なんて思ってたらたまたま見つけたこの本、かなりちょうど良かったです。


・絶景の写真がドーンと載っていて、地図やルート、バスや電車の時間まで事細かく記されている丁寧な「旅行ガイド」って、確かに親切ではあるんだけど、なんか読んだだけで半分満足しちゃうというか、お腹いっぱいになっちゃう感じがあるんですよね。

・この本は、いわゆる「旅行ガイド」ではないので、写真もモノクロでパッとしないし、地図も詳細なルートもないのですが、だからこそ実際に行きたくさせる、絶妙な塩梅だなと思いました。良い意味で、読んだだけで満足し切らない感じ。


・あと個人的に、「まえがき」と「あとがき」に綴られていた、著者の思う『徒歩旅行の良さ』が、自分が思う『自転車旅行の良さ』と完璧にシンクロしていて感動しました。

・以下の引用文の『徒歩』を『自転車』に、『歩き』を『漕ぎ』とかに置き換えて読んでみてください。

 徒歩旅行の一番のメリットは、なんといっても自由であること。道端になにか気になるものがあったら、いつでも立ち止まれるし、いつでも歩き始められる。道草食べ放題。このへんは電車やバスに乗った旅ではできない芸当だ。
(「まえがきに代えて」より引用 )
 本書で50本以上のコースを紹介してしまっておいて今さらなのだが、徒歩旅行の一番の醍醐味は、実はコースを考えることでなのではないかとも思っている。
 知らない土地の地図を眺めつつ、途中にあるおもしろそうなスポットをチェック、街から街へとつなぐルートを考える。自動車の往来が少なそうな道、曲がりくねった旧道っぽい道、河川敷、ときには田んぼのなかの農道、この川はどこで渡っておくべきか……。現地の様子を想像しながら一本の線を引いていく。
 コースは単純な往復よりも、スタート地点とゴール地点を別々に設定した方が旅の深みが出る気がする。往復するだけの旅はどうしても「点」である目的地が重要で、往復の行程はただの手段になりがちだ。それに対し、スタートとゴールが異なる場合は、行程そのものを「線」としてとらえやすい。ルートも重複しないので最後まで旅の鮮度も保たれるし、あそこからここまで歩いたという達成感も得やすい。そんなこともあって、本書ではスタートとゴールが異なるコースを数多く紹介した。
(「あとがきに代えて」より引用 )

・これだ〜!!俺が昔から言いたかったことは!!!!! 

・これ俺が言ったことになりませんか???? 

・ならなくても使わせてもらいますけど!!!!

・といった具合でもうウンウン頷きながら読んでた。(こんなに長々と勝手に引用しちゃって大丈夫かな)

・つまりこの考えに基づきながら、「もう少し速く、遠くまで行きたい...!」と欲張った結果が自分にとっての『自転車旅行』なんだな と、かなり腑に落ちました。

・長年、自転車旅行の「何が良いのか」を端的に、共感してもらえるように説明できず悩んでいたので BIG KANSYA です。


・この本を参考に、先日埼玉県行田市にある「さきたま古墳群」を散歩してきました。

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・前方後円墳って、全然登ってOKなんですね。


・近くの博物館では、古墳から発掘された出土品が展示されていました。

・発掘当時、100年に一度の大発見と騒がれた『金錯銘鉄剣』が、想像以上にハッキリと刀身に文字が刻み込まれていて驚きました。様々な復元工程を経て、かなり強調されているとのことですが、5世紀末のものとは思えなかったですね。気になる方は、一度ぜひ自分の目で、、、




・ということで以上2冊になります!

・また2冊くらい読んだら書こうかな。

・それでは!


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