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yamong
【10分スケッチ】美容院と家庭料理
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先日髪を切った。
1年半ぐらいお願いしていた美容師さんが辞めてしまったので、同じヘアサロンの別の方に引き継がれて、初の施術。
なんだかモヤモヤが残っている。
モヤモヤポイントはいくつかあって、
雑な接客態度や、私の話した内容を軽くディスりながら自分の話したいことを話す(大半愚痴っぽい)コミュニケーションスタイルとかはもちろんそうなんだけど、
一番ザワッとしたのは、「ハイ終わりましたー」と言われた瞬間に鏡の中に映った自分の姿を見たら、驚くほどその人本人の髪型と似ていた瞬間じゃないかと思う。
「うわ、キモチワル」と思った。
似合う似合わないで言えば似合っているし、失敗ではないのだけど、
オーダーした意図とは違う。
最初のカウンセリングの時で、「あ、はいそういうことですね!わっかりました!」と言われた瞬間に、多分私の「そういうこと」は伝わらなくなっちゃったんだろうな。
それが1週間ほど前のことで、
鏡見るたびに微妙にもやっとした気持ちになっていたんだけど。
今朝、ふと思い出したのが、料理研究家の土井善晴先生の話。
懐石や西洋料理の高級レストランでは、シェフの名前によって料理を出すことがあるけれど、
家庭料理には、作った人の顔が残っていたらいけない。
そんなものが残っていたら気持ち悪くて食べられないという話。
それから民芸の「用の美」の話。
ある種の無名性の中に、ひたむきな美が宿るということなんだろう。
たぶん、私が求めていたのはそういう美なのだろう。
それは彼にとっての美とは違うものだったという、それだけのことなんだろう。
*
最近よく土井先生の話を思い出します。
「料理と利他」と「一汁一菜でよいという提案」を要復習だな。
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みみをすますラボ 代表
国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ
琵琶湖のほとりで、夫と二人の息子と暮らしながら、コーチとして活動してます。
noteは公開雑記帳です。
HP(ブログ有)https://mimiwosumasu-lab.com/