ほそかわゆきこ@みみをすますラボ
【10分スケッチ】メディアを通して受け取るもの
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【10分スケッチ】メディアを通して受け取るもの

ほそかわゆきこ@みみをすますラボ

図書館で、世界美術大全集を借りてきた。
来週提出の美術史のレポート課題のために、対象作品をよくよく観るためだ。

教科書に載っているような有名作品だから、Web上にも画像はあるし、大学の動画教材にも載っているのだけど、
改めて全集で見ると、ものすごく良い。
とても美しい。

動画教材はわかりやすい。
礼拝堂内部の壁画だと、引きの図からポイントとなる箇所に寄って、雰囲気が伝わりやすいようなつくりになっている。
それはそれなりに美しいのだけれど、全集を見ると、そっちの方がずっと美しいと感じる。

それはたぶん、「それが何なのか」ということなのだろう。
つまり、動画「教材」だから、わかりやすくつくる。
美術全集だから、美しくつくる。

Webコンテンツであっても、印刷物であっても、リソースは有限だ。
そして、対象を切り取って編集しなくては、コンテンツにならない。

動画教材や教科書では、該当作品の全体像が載っていた。
だから細かい部分がよく見えなかったから、全集を借りたのだ。

全集では、ここぞという箇所にズームして、トリミングして掲載してあった。
私の見たかった人物の表情がよく見えた。
発色も鮮やかだ。
動画教材とは青色に対する印象が違う。
印刷にもさぞかし拘っているのだろう。

これはメディアイズメッセージということなのだろうか。

どんなにニュートラルに作られたっぽいものであっても、
「それが何なのか」によって内容が規定される。
取捨選択されるものが変わる。
そこから受け取れるものが変わってくる。

受け手が受け取るものも更に多様だ。
歴史資料として見るのか、美術品として見るのか。
強制された課題として見るのか、自分のための悦びとしてみるのか。
薄暗いところで見るのか、蛍光灯のもとで見るのか、自然光で見るのか。

オリジナルは同じ作品であっても、メディアを通して、多様な受け取り方が生まれている。

オリジナルを見たいなぁ。

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さんきゅー!
ほそかわゆきこ@みみをすますラボ
みみをすますラボ 代表 国際コーチング連盟アソシエイト認定コーチ 琵琶湖のほとりで、夫と二人の息子と暮らしながら、コーチとして活動してます。 noteは公開雑記帳です。 HP(ブログ有)https://mimiwosumasu-lab.com/