
整体バカがギックリ腰に、楽になるまでを書く
整体師だってギックリ腰になるわけですよ!そしてギックリ腰になった時に考えることは・・・
「ラッキー!良い人体実験(自分)」
痛みを発症してから収まるまで約1週間(実質5日間)の体の状態等を書いてゆこうかと思います。
ギックリ腰なってからの状態の確認と検査・結果としてどうしたのか
整体を出来るようになりたいなんて方には参考になるのではないですかね?
(初日)GW前の木曜日の早朝にギックリ腰に
朝一番(AM4時半)には海に居てサーフィンが決まりごと(年齢的に週2~3のペースで海に入っています)
海につき「さて着替えるか・・・」そう思い
車から降りリアゲートを開け、ウエットを取り出し左足をウエットに突っ込んだ瞬間、左腰付近に走る久しぶりの感覚
魔女の一撃、ギックリ腰
本来なら諦めて、海に入らずこのまま帰るべきだったのですが
波は大きくもなく小さくもなく楽しめそうなサイズだったので
そのままウエットを完全に着て腰の状態を確認すると、屈曲と伸展は平気で
気になることは、左回旋時に仙腸関節付近と首の左回旋での仙腸関節付近の痛みぐらいなので、そのまま着替えて海に入り
いつもより短い時間の2時間半ぐらいで上がり、帰宅しました。
ギックリ腰ならサーフィンなんて出来ないだろう!なんて方もいらっしゃると思いますが、腰と股関節の伸展・屈曲が出来れば何とかなるレベルでした。(バックサイドは流石に痛みが出たので、全部レギュラー方向のフロントサイドにしました)
怖かったのはウエットを脱ぐ時
無事にサーフィンが出来たとは言え、一番の難所はウエットスーツを脱ぐ瞬間です。
僕のウエットスーツは、ジップレスのショルダーインタイプなので、脚を抜く時の股関節の屈曲と外旋時に激痛が走った場合は、どうしようか悩みましたが、案外これもクリアー
一番きつかったのは、靴を履く瞬間
靴を履く動作の、股関節の屈曲と外旋と足首の背屈の動きが重なると、仙腸関節が後ろに外れるかのような激痛
意地になってタオルで脚を拭き靴下を履きスニーカーを履いて帰宅しました。
予想される腰の状態
左の仙腸関節はPI-INで、一番痛い動作は座って靴を履く動作
脚を内転させる事が出来ず、お腹が支えている感触
一般的な腰痛に見られる症状だと思います(この手の症状でお客様がご来店されていますので)
筋肉的には
外腹斜筋と内腹斜筋と広背筋、骨盤を挟んで中殿筋の辺りに鈍痛があり
大腿筋膜張筋と腸腰筋と先に挙げた腹斜筋等の動きが連動せず
引きつりあっている感じ
帰宅後まずしたこと
操体法の理屈に照らし合わせて、痛みの無い(少ない)方向へ動かし歪みの緩和と歪みとの逆方向(楽な方向)へ動かすストレッチを行いました。
今回の場合は、左骨盤を前傾方向へストレッチをまず行いました。
次に首の位置(正確には後頭骨の位置)がズレていたので、ずれと逆方向へ動かし痛みの確認等を行いました。
僕の考える理屈
今回の痛みの原因は骨盤の歪みによるものと考え(実際には骨盤以外に筋肉と内臓も関係していますので、後述します)
骨は歪んだ方向へしか動きが出ず、結果歪みを大きくする方向への動きに関しては身体が危険だと信号(痛み)を出すと考え
痛みの少ない楽な方向を探るのが一番であると考えています。
(2日目)次の日の金曜日には普通に仕事も
痛みはあるものの、ギックリ腰の全般に見られるような寝たきりな状態にはならず、普通に仕事(施術)は出来る状態に
痛みは動き出し時に痛みが出ますが、取れない姿勢も少なく動き出しさえ気をつければ問題ない状態
動き出し時に、支えるべき筋肉が傷んでいる状態だと判断し
大腿筋膜張筋と大腿直筋と縫工筋、腓骨筋(第三腓骨筋)にキネシオテーピングを施し、暫く過ごすことに。
(腓骨筋に関しては、最近靴を新調し履いていたので足に馴染んでおらず負担が掛かっていたと考えのもと)
金曜の夕方にはもう少し詳細に原因が分かった気が
靴を履く動作時に出る、腰の痛み
それと同時に、股関節の屈曲でつっかえる感触がある左股関節
この動きでの腰の痛みを軽減するには、お腹(内臓)を手技で持ち上げると股関節の屈曲の可動が確実に増える
つまり腰痛の原因には内臓も関係していることに
一つ思い当たる節が
痛みが出る前日の水曜日
妻が仕事で車で遠出をすると聞いており、火曜の夜から水曜の朝にかけて心配で睡眠不足
朝早くから外出の手伝いもしたりしていると、時々、胃の痛みを感じたりしていたのを思い出し
腰痛の原因の一つ(多分は大元)は、ストレスによる内臓の疲弊
内臓が疲れてしまい、下がってしまい
股関節屈曲で使うインナーマッスルの腸腰筋に負担をかけてしまい、それに気が付かずに、ウエットスーツを着ようと屈曲した瞬間に
筋肉のバランスを崩してしまい、ギックリ腰になったと推測するのが正しそう
原因①・内臓の疲弊による内臓の下垂
原因②・腸腰筋が内臓の下垂により動きが悪くなりギックリ腰に
原因③・左の骨盤が後方下方(PI-IN)に
原因④・腹斜筋と広背筋と腰方形筋あたり(腸腰筋も含む)に炎症がある
原因はこの4つで間違い無さそうです。
ここまでで行った対処法
①操体法に基づき痛みのない方向へ身体を動かしてみる
痛みが出る動きは、左股関節の屈曲と外旋と首の左回旋なので
まずは左股関節を真逆の伸展方向へ動かし、ついでに内旋方向にも動かします。
結果
気持ちいいぐらいで暫く続けると、痛みが出た方向へ動かしても痛みが軽減した感じに
骨盤的にPI-INにズレていると考えられるのですが、内臓と筋肉の炎症等があるので骨盤を動かそうと思っても、矯正方向には動く気配はありません。
②筋肉のストレッチを行う
バランスが崩れているであろう筋肉を注意しながらストレッチを行います。
(操体法に近い動きになります)
大腿直筋や大腿筋膜張筋・大殿筋や腹斜筋・広背筋等を気持ち良いと感じるぐらいにストレッチをします。
ストレッチ方法は至ってシンプルなストレッチを行います。
大事なのは痛みが出ない方向へストレッチするということです。
結果
こちらも気持ちいいぐらいで暫く続けると、痛みが出た方向へ動かしても痛みが軽減した感じに
③股関節の屈曲を制限していると思われる内臓を持ち上げる
左の股関節の屈曲を制限しているのは、内臓が下垂してしまい腸腰筋の動きが規制されてしまい、大腿筋膜張筋や大腿直筋や縫工筋等で動かそうとしてしまい、動きに軸が出ない様な状態になっている感じ
そこで、腸腰筋の動きを回復させるために、内臓を持ち上げる様な手技をしてみました。
内臓を持ち上げると行っても格段難しいことは行いません
お腹(主に下腹)を触り、重い痛みが出るようなら少し優しく触り、内臓が逃げてゆく感じを待ちます。
これをお腹全体に行います、最後に呼気で横隔膜を刺激して内臓を持ち上げて終わり。
結果
座って靴を履くポジションは取りやすくなりました。
(しかし炎症があるので動かせる幅が増えたが、時々痛みがあるぐらいに)
疲弊している内臓対策に
今回の腰痛の原因の一つと考えられる、内臓の調子
金曜日より、手技以外に整腸薬を飲むようにしました。
結果として、腰痛の回復が早くなった気がします。
金曜日の夜の時点で、寝ている時の寝返りはそんなに辛くなく
起きる時に痛みが出るぐらいに(動き始めに痛みが出る感じ)
腰以外に首の調子が芳しくない感じも出てきました
理由としては、腰(骨盤も含む)の歪みを身体が補正した結果
首が代償方向にズレている感じだとおもいます。
(後頭骨と頸椎に若干のズレありですかね)
これは、その時時で自分で矯正を行ってみましたが
結局、炎症が収まり内臓の調子が良くなり、骨盤の歪みが矯正出来までは
後頭部や頸椎の歪みは戻ってしまう感じでした。
(3日目)土曜日は、動けるがやはり痛みがある
朝起きる時が少し辛いぐらいまで落ち着いているが、動けるけれど痛みが出る感じ・・・
特に股関節の屈曲を続けると腰に痛みが出るが、これは炎症があると考えて諦める事に
(炎症は3日目以降は余程のことをしない限り回復すると考えていました)
金曜日に行った、操体法やストレッチ・内臓を持ち上げる手技を行いながら様子を見る事に
(動き幅は確実に増えているので間違えさえ無ければ良しとしました)
3日目に感じたのは、支える筋肉が少し機能していない事
そこで第3腓骨筋と大腿筋膜張筋と大腿直筋にしている、キネシオテーピングを補強の意味で貼り直し1日過ごす事に
気をつけたのは、身体が固まらないように慎重に動的ストレッチを行ってゆきました。
股関節周りだけではなく、肩甲骨付近の筋肉も気にしながらの感じでのストレッチとなります。
勿論胃腸薬は飲み続けていました。
3日目の夜には痛いながらも、確実に回復している実感が出てきました。
(炎症がピークダウンしだしたのだとかんじます)
結果
炎症はあるが、その割に身体が動きが増えてきているので
無理をせずにこのまま過ごせれば、火曜には平気で海にサーフィンが出来そうだと思えてきました。(変な自信みたいな)
(4日目)日曜の朝には、痛みが確実に軽減しているのを感じだした。
まず、痛みの箇所が限定的(痛みの箇所が小さくなった)になり
確実に痛みが減っていることを実感
座って靴を履く動作も平気になりってきました。
唯一辛い動作は、車への乗り降り時の、左足をの曲と外旋を同時に行う動作です。
右足で身体を支えながら行う事が原因の様子
シートに座り、バックをする時に左回旋が若干やりにくい感
この頃には内臓の調子も良くなりつつあるので(お腹の張り感が減少)
左の骨盤のPI-INの矯正と右の骨盤のAS-EXを矯正する事に
骨盤の矯正は内臓の調子が回復しているためか、案外簡単に出来
同時に頸椎と後頭骨の矯正も行いました。
これにより左回旋の動きがスムーズになり、痛みも減少
今までは矯正を行おうとしても、身体が跳ね除ける感じで拒否されている感じがあったが、内臓の調子が回復してきたのもあり
矯正もしやすく、歪みが戻りにくくなりました。
炎症が減ったのも関係がある感じです。
結果
夜に車を運転した時、乗り込み時の痛みも、バックする時の左回旋に身体を捻る動きをしても痛みがかなり減少しました。
つまり歪みが解消しつつあると言う事に
(5日目)月曜日には積極的に身体を動かすことに
月曜には痛い箇所はあるけれど、粗気にならないぐらいに
ここからは、この4日間で弱ってしまっている筋肉を慎重に動かしながらトレーニング再開することに
内転筋のトレーニングやストレッチ等も無理のない程度に行いながら
ダイナミックストレッチを開始
夜には、明日の定休日の火曜には海でサーフィンが全力で出来ると実感していました。
火曜は楽しくサーフィンを4時間程度してきました。
今回のギックリ腰の回復までのまとめ
痛みの原因は内臓の下垂によるもので
股関節の屈曲系の筋肉を痛めてしまったと考え
内臓の調子が回復し、炎症が収まるまでは操体法等の手法での調整的な施術が有効(矯正などは中身が収まらない限り意味がない)
炎症のコントロールが出来て、炎症が収まってきたら筋肉を無理なく動かす事で、身体を固めて仕舞わないようにし、更に炎症を流し出す事が大事
支えてられない箇所は補強すると更に良し
炎症が収まってきたら、矯正を行い歪みを正すと良し
庇っていたり、弱くなっている筋肉を積極的に使うことで回復が早くなる
長く腰痛で辛い方には
腰痛の8割は原因不明と言われていますが、その理由は
原因が多岐にわたりるので、総合的に見ないと結果が出ない事が多いのだと思います。
僕のケースでも、内臓・筋肉・炎症・骨格の歪み(骨盤・頸椎)と多方に原因があるので難しいのだと思います。
実際にストレスフルな方に腰痛が多く、そんな方は日頃の食生活の改善や自律神経が乱れないような生活習慣等も必要になると思います。
そして内臓的な要因の場合、その原因を改善できない限り身体の調整や矯正だけでは無理があると思います。
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