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あなたは、どれだけ多くの人の感性を憑依できますか

まず、1つの問いから。

「ジブリ映画で、あなたの1番好きな映画はどれですか??」

きっと、すごく難しい問いだなぁと書いてて思います(^_^;)

「あなたの人生に一番影響を与えたジブリ映画はどれ?」

とか

「あなたの心に一番印象に残ってるジブリ映画はどれ?」

でもいいかもしれない。

「1つなんて選べない!」
と、結局は2つ3つあげちゃう人が多いかもしれないし、私は、そう(^^;;

1つ……というのは、じっくり考えてみて欲しかったからだけなので、そこまで厳格には必要ないのかも。

重要なのは、

たぶん、あがる映画はバラバラで、
理由も人それぞれ

だろうなぁってことです。

興行収入でランキングはつけられたとしても、それだけで語り尽くせないってのがよく分かる。

何の賞を獲ったとか、興行収入がいかほどもあるかだけでは、心の感動は評価しきれない。

人それぞれに、個々の感性で「思い入れのあるもの」は別々であること。

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この記事では、いろんなビジネスやコンテンツが、20年前とはガラリと変わったことを、

・消費者の視点で(私はビジネスマンではありません)

・いろんな本のエッセンスを交えて

書いてみたいと思います。

記事を読んでくださるターゲットの想定は、Twitterで縁のある、社交ダンス界隈の方々です……不思議なご縁です^ ^

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Twitterの社交ダンス界隈で、2018年初夏頃より活発に議論されるようになったこと、それは……

日本の社交ダンス界は
どう進化していくべきか

という話題。
20〜30年前? 以前は、大きく告知しなくても向こうから新規の生徒さんが教室にどんどん来てくれていたとか。

そしてそこから時代はどんどん変化しているのに、日本の社交ダンス界は、その時間に合わせて変化をしていけなかったということ。

体質がいろんな面で『古い』ということ。
(教室の体制も、チケットの流通のシステムも、告知や発信の体制も)

テレビや漫画、アニメで若い人が『社交ダンス』を目にして耳にしても、それが『観る・やってみる』になかなか繋がってないこと。

競技ダンスの試合会場の席が、大きな会場だとガラガラなこと。

社交ダンスのプロダンサーが、社交ダンスをやってない層には広くはあまり認知されてないこと。

……語り出すほどに、浮き彫りになることの多さ。

それでも今、Twitterで多くの人が『社交ダンス・競技ダンス』へのもどかしさを語るのは、紛れもなく『熱』があるわけで……くすぶってたり、冷めかけてる人もいるけれど………

『社交ダンス』の魅力はすごくあるのに、時代に合わせた見せ方・流通や提供ができてないために不完全燃焼してる

ということを、たくさんの人が感じてるからかもしれません。

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1つの記事であまり多くの要素を書きすぎても伝わらないので、今回は絞ろうと思います。
本のエッセンスを取り上げたいけど、総論的に(それぞれの本の一冊一冊の感想や学びのシェアは、あらためて別の記事で)。

大スターや『なんだか凄いもの』、を消費者が漫然と選ぶ時代は終わった

消費者ひとりひとりが、自分の人生の主人公。お客さまは神様ではない。提供者は上や下の関係ではなく、横の関係。楽しむ仲間かもしれない。

『心を豊かに、楽しくする』ものがほしい!

どれだけ多くの人の感性を憑依できる?

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大スターや『なんだか凄いもの』、を消費者が漫然と選ぶ時代は終わった

社交ダンス界でいま、ネットで活発な発信をしてくださってる先生方、いろんなビジネス書も読んでる様子です。

https://twitter.com/akitoshi_ono/status/1038056499900080129?s=21

https://twitter.com/maekakedance/status/1050155965616541696?s=21

私はビジネス書が好きなので、読みました!
(私はビジネスマンではなく、『心理』を学んできた身なので、ビジネス書は興味深いのです。なおネットでは経歴は伏せてます)

社交ダンス界隈の方(提供者側)の皆さんに特にオススメなのは、こちらです。

前田裕二さんの『人生の勝者』にはご自身のストリートライブの時のエピソードが、

藤村正宏さんの『マンガでわかる!安売りするな!「価値」を売れ!』ではホテルの宿泊パックを売るための具体的なエピソードが載っていて、分かりやすいです。

2つに共通してるのは、

消費者は、体験や自分のストーリーのためにお金を払う

という点。

前田さんのストリートライブのエピソードで、一番お客さんが喜んでお金を払ってくれたのは「お客さんにとって思い入れのある歌を歌った時」(しかも、それをしっかり練習してきますねと約束したとき)だったと本にあります。

……高度成長期とか、日本が他国に強烈に憧れ、『足りない』感覚だらけだった時には、ハイブランドや『なんだか凄いもの』に行列を成したかもしれません。

でも今や、それなりの品質のものならかなり安価で手に入るし、凄いものも見聞きしたり手にする機会は多いと思うのです。
YouTubeを開けば、すごいアーティストのPVが公式で無料公開されてたりするし。

『マンガで分かる!…』にもありましたが、『こだわりの商品』『素晴らしい商品』が、いまはもう、巷に溢れてるのです。

競合は、あまりにも多い。

それを選ぶ理由、がないと、選ばれない。

そして、選ぶ理由は、個々の人の側にあります。(こだわり、とか、凄い業績、というコンテンツ側の属性だけでは、あまり理由にならないのです)。

ここで冒頭の問いに戻ります。

「ジブリ映画、どれが一番好き?」

その問いの答えの選んだ理由を聞けば、その人の感性やストーリー、エピソードが反映されてます。

選んだり、大切にする理由は、消費者の側にあるのです。

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消費者ひとりひとりが、自分の人生の主人公。お客さまは神様ではない。提供者は上や下の関係ではなく、横の関係。楽しむ仲間かもしれない。

体験・ストーリーというもの以外に、これらの本によく出てくる単語があります。

それは

コミュニティ(仲間)

とか

共犯関係(物騒な表現ですが(笑))

というものです。

アーティスト・提供者と、ファン・購入者の関係性が、ひと昔前(10〜30年前)と大きく異なってる、って話ですね。

たぶん、一番如実なのがAKB48なんでしょうか。
総選挙を、ファンが投票権を手にすることで推しを具体的に応援する。

あれって投票権はもちろん売上にもなりますが、1番の狙いは『連帯感とか、参加してる感覚をファンに持たせる』ことなんじゃないでしょうか。

つまり、
ファンが輪の中にいるということ。

コミュニティであり、コンテンツを育てていく仲間であり、共犯関係。

消費者ひとりひとりが、参加者であり、
「推しがのし上がっていくストーリーの、仲間」であり、

『そのストーリーを参加者の位置で楽しむ人生、を味わってる、自分の人生の主人公』。

お客さまは神様ではない。
提供者は上や下の関係ではなく、横の関係。
楽しむ仲間かもしれない。

そういう体験が欲しい!

そして、そこに特に特化したサービスを具現化したのが、『人生の勝算』の前田裕二さんがつくったライブ配信サービス『SHOWROOM』だと思います。

いろんなライブ配信サービスはありますが(ニコニコも、FRESH LIVE!も)、『SHOWROOM』は特にアイドルの配信に向いている作りです。

ただアイドルだけを見る画面ではなく、ファンがアバダーとして画面に参加してて、見たときは衝撃でした!
まさに、ファンは下の存在ではなく、輪の中です。主体性を持って参加してます。面白いです。

『推しのアイドルを応援する仕組み、ファンがコミュニティとなる仕組み』が散りばめられてるんですね。
その仲間意識から、楽しさや熱が倍増する、と。

……ただ、日本の社交ダンスに関していえば、これまでは『教室』は『クローズドのコミュニティ』の役割を果たしてきたようです。

果たしすぎて、囲い込みに必死すぎて圧がすごいところもあったようです(Twitterのつぶやきをよんでると)。

コミュニティには、それなりに起こりやすい問題もあるのです。(コミュニティが万能の解決策ではありません)

コミュニティはつまり、
つきつめると『村社会』です。

村社会で起こりやすいトラブルも、発生します。しまくります。

仕事でもプライベートでも、いろんなコミュニティに関わって来ました、私。コミュニティ運営、けっこう大変なこと起こりますよ!!!(笑)

村社会のような、コミュニティのトラブル、たとえば…

囲い込みから、ほかの村への牽制が起こったり。

人気者や運営者と近い人がまるで上部のように見える、ヒエラルキーがいつのまにかできたり。

暗黙の了解や、無言の圧力?、同調圧力が発生したり。

お付き合いの出費がストレスになったり。

親しみが無礼になることもあります。

……コミュニティはコミュニティのメリットもありますが、特性ゆえのトラブルも起こり、それに対処する手腕や力量も問われます。

というか、たぶん、日本の社交ダンス愛好家の方が疲れてるのって、こういう面ですよね?

そして、若者が教室で習うのに躊躇するのって、こういうところですよね??

つまりは

いつのまにか、個人の楽しさ・ストーリーよりも、コミュニティのお作法や存続が優先される危惧。

本末転倒の可能性。

…若者やミドル層が逃げるポイントです。
情報化社会のいま、この体制に甘んじられる人は多くないと思う。

日本の社交ダンス界にそのまま「コミュニティ方式が来てる!」と当てはめるのは、やや危険です。

よりオープンで、ゆるやかなコミュニティ

への移行のほうが、きっと大切なんだと思うのです。日本の社交ダンス界には。

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『心を豊かに、楽しくする』ものがほしい!

話は何度でも戻りますが、今の消費者は、ハイブランドやなんだか凄いものよりも、自分が楽しいものが欲しい。自分の心が豊かになるものが欲しい。

ある意味、シンプル。

そして、難しい。

素晴らしいジブリ映画をこれと決め付けられないように。意見が多様なように。

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どれだけ多くの人の感性を憑依できる?

これらのヒット本で見かける言葉(全部にはではないですよ。主に箕輪さんの本かな?)

他者への想像

他者の考えをありありと想像する力…

憑依するかのような。

憑依って、幽霊や妖怪が自分の身体に乗りうつるとかって、アレです、アレ。イタコさん的な。

それくらい『そのひとの考え方や感性になりきって、欲しいものを想像せよ!』
ということですね。

ジブリ映画を選ぶのだって……

「冒険活劇が好き!ハラハラドキドキ、悪者との対決に燃える!」ならラピュタを選ぶかも。

「家族と過ごす日々の、かけがえのなさが好き」ならトトロかも。

「生と死の不条理さを考えたい」ならもののけ姫かも。

いろんな感性の人を、憑依するかのごとく、想像してみる。

そして実際にコンテンツを作るとき、全員を満足させるものは出来ないだろうけど…

より一歩、近づける。

より一歩、共に編み出せる。

完璧ではなくたって、そこには押し付けじゃないストーリーが生まれる。

あなたは、どれだけ多くの人の感性を憑依できますか?

……うまくまとめまれませんが、この言葉でしめてみますね^ ^

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