隊列トラックの反論に反論する

私の書いたトラックの隊列走行記事に反論をいただいたが、私の意図とは違う意味でとられているところもあるため、その部分にはしっかり反論をしておきたい。

まず、「なぜ既存の鉄道網という発想にならないのか」という部分であるが、私は既存の鉄道網を想定した上で、隊列トラックは鉄道のようなひとまとまりの単位を構成し、そこからより小さな単位に任意に分離できるその特性から、既存の鉄道網の一部を代替し得るということを言っている。

そして、「高速道路に入るまでのドライバーの手配、降りてからのドライバーの手配」であるが、これは隊列走行の普及に付随した新しいビジネスモデルにより解決されると考えている。恐らく、トラックドライバーの仕事形態が、長距離ドライバー主体から、地域密着型の短距離ドライバー主体に変わっていくであろう。

また、「人件費けちりたいからやるのか自動運転」という部分は、ただのこの方の偏見の発露ではないかと思う。確かに自動運転の進歩によりドライバーの仕事の一部が置き換えられ、それにより人件費が圧縮されることもあるだろうが、それは主目的であるドライバーの負担軽減やドライバー不足への対応の副次的効果であって、そのことを第一目的と考えることは誤りではないかと思う。

最後の「この程度でライターさんですか」という部分であるが、無論私は毎日記事を更新しているライターである。むしろ、「国策研究会」を名乗りつつ、国策研究をなまけ、他人の記事に見当違いの反論を行ったり、堀江貴文氏などについて書いた、国策研究とは言えないような内容の記事を乱発したりしているほうがよほど名前と実体が乖離しているのではないかと思わざるを得ない。

国策研究会を名乗るならば、トラックの隊列走行についても、ドライバー不足などに対応する国策や、国内の物流に対する国策についての研究を踏まえた文脈から論じてほしいところである。

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