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岡山の大原美術館へ

一昨日の夜 岡山から帰宅しました。最終日には、倉敷の大原美術館に連れていってもらいました。

ご存知の人も多いと思いますが、大原美術館は1930年に日本で最初にできた私立美術館です。

紡績で財を成した大原孫三郎の経済的支援で、洋画家の児島虎次郎は渡欧します。
孫三郎の指示で、虎次郎は、当時のヨーロッパの新進気鋭の作家達の作品を集めます。

話には聞いていましたが、虎次郎さんの目利きぶりには驚きます。
ここの一番の目玉は、エル・グレコの有名な『受胎告知』。

思っていたほど大きい作品ではなかったのですが、迫力がありました。着ている服の表現にも、重量感があります。

個人的には、写真と実物の違いに驚いたのが、梅原龍三郎の 『竹窓裸婦』という作品。
太い緑の線で、女性の体を強調していて自分の趣味ではありませでした。
でも実際の作品を見ると、緑の線は柔らかさと強さを兼ねていて、作者が愛情を持って女性のたくましさを描いた、と感じました。

1930年に、このギリシャ神殿のような重厚な美術館が立てられて、当時の人々はさぞかし驚いただろうなぁ。

大原美術館の正面入口

私の実家である久留米にも、今は久留米市美術館になった石橋美術館がありました。(ブリヂストン創業者 石橋正二郎氏が1956年に建設)

当時の地方都市で、ちゃんとした美術館があったのは有りがたいことだった、と改めて思います。☆

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