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【感想】『SHOE DOG』

(2016年9月24日、日本語版出版前の感想です。FB投稿を転載しました。)



ナイキ創業者フィル・ナイトの自伝、めっちゃ面白い!読み始めたら止まらず、終わった時は寂しくなった。

オニツカ(現アシックス)の代理店として起業し日商岩井(現双日)の支援のもとオリジナル商品の生産を軌道にのせた、日本との関係の深さ。映画のような、中核メンバーたちのキャラの濃さ。1962年から1980年まで、各年に1章ずつあてるほど山あり谷ありの会社の歴史。VCがまだ生まれる前の時代のアメリカ、一般人が走ることはキチガイ扱いされていた時代のアメリカにおける、スポーツシューズ会社起業と事業成長の様子(ひたすら資金繰りに追いまくられる)などなど、読みどころ満載。

あと、ピンポイントですが、オレゴンの話だっていうのも親近感アップ(高校時代に留学してたんです、私)。

いやー、楽しかったなあ。

いずれ日本語版が出るのでしょうが、この飾らない飄々とした文体をぜひ再現していただきたいです。普通の経営者の回顧録や翻訳ビジネス書の文体だと、台無しになってしまいそう。(注:これを書いた約1年後、2017年10月27日に日本語版が出ました。期待を裏切らない文体になってます。うれしい。)


※1 こちらの文章は、英語版の感想です。2016年9月24日、FBに投稿したも のを転載しました。

※2 感想を1時間もおしゃべりしたものが東洋経済オンライの記事になりました。「ナイキ創った「ダメ男」、フィル・ナイトの魅力

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