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きのう、なに読んだ?

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日々読んだ本や長文記事などの、読んだ部分について紹介と感想をメモします。
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2019年12月の記事一覧

言葉と思考、言葉と感覚(「言語学の教室」) | きのう、なに読んだ?

言葉と思考、言葉と感覚(「言語学の教室」) | きのう、なに読んだ?

「認知言語学とか、どう?」

数ヶ月前の同窓会で会った先輩に、言われた。私が仕事を辞めて数ヶ月、もうしばらくぶらぶらしようと思っていた時期だ。「大学院とか行かないの?」と先輩にきかれ、いやー、特に追求したいテーマもないので、と答えたら、「認知言語学とか、どう?」と言われたのだ。

なんすか、それ?
「人間の感じ方と言語の関係とかを研究するんだよ。シノダさん、そういうの好きでしょ。」

はい、好きで

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お母さんとしてだけではない、その人の持っているものを(「みんなに必要な新しい仕事) | きのう、なに読んだ?

お母さんとしてだけではない、その人の持っているものを(「みんなに必要な新しい仕事) | きのう、なに読んだ?

4年前、2015年にFBに投稿した「みんなに必要な新しい仕事」の感想を、きのう読み直した。すごく良かった。本が良かったことは覚えているけど、具体的な部分は忘れていた。また思い出せるように、まるっとこちらに写しておきます。

産後のボディーケアとセルフケアの教室を展開するNPO「マドレボニータ」。創業者の吉岡マコさんの著書を、GE(当時)の安渕聖司さんに頂きました。激しく共感したので、お勧めします。

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生きづらさは人間らしさ(「生きづらさはどこから来るか」) | きのう、なに読んだ?

生きづらさは人間らしさ(「生きづらさはどこから来るか」) | きのう、なに読んだ?

ネット記事などで「生きづらさ」という言葉を見かける。私がお会いする20−30代の方たちからも「生きづらさ」という言葉を聞くようになった。私に会ってくれる皆さんは、前向きに持ち場で頑張っていて、年上の私とつき合おうという人間力もある。いろんな意味で「よく出来る」人たちだ。そういう方がたにも「生きづらさ」の感覚があるらしい。

「生きづらさ」という言葉は、私が若い頃はあまり聞かなかったように思う。気に

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わたし個人とダイバーシティー(「良い質問をする技術」) | きのう、なに読んだ?

わたし個人とダイバーシティー(「良い質問をする技術」) | きのう、なに読んだ?

多様性(ダイバーシティー)。ここ数年、よく耳にするキーワードです。たとえば、内閣府の「男女共同参画関係用語」(平成24年8月)には次のとおり定義されています。

ダイバーシティ :「多様性」のことです。性別や国籍、年齢などに関わりなく、多様な個性が力を発揮し、共存できる社会のことをダイバーシティ社会といいます。

また、経団連も 2017年に「ダイバーシティ・インクルージョン社会の実現に向けて

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周りのハッピーや不機嫌は、私の責任?(「主婦の誕生」) | きのう、なに読んだ?

周りのハッピーや不機嫌は、私の責任?(「主婦の誕生」) | きのう、なに読んだ?

先日、ある向上心あふれる若手女性の集まりがあった。アジア系アメリカ人のキャリア女性がゲストスピーカーだったのだけれど、素敵なお話をしてくださった。うろ覚えだけど、こんな内容だった。

「わがまま」という言葉には、良くないイメージがあります。
でも、今日は皆さんに「今より少しだけ、わがままになって」とお伝えしたい。

私たち女性、中でもアジア系の女性たちは、周りの人に尽くすこと、周りを優先することを

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