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わたしの卒業論文【note限定記事】

何もやる気が起きないままパソコンを起動してじっと座っています。どうも星野です。憂鬱な週末がやってくる。
家族も外に出られなくてがっかりしているので、なんとか収まればいいのですが……。
1日1本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。収入は目減りしているので……。

今日は「わたしの卒業制作」ということで、自分の書いた卒論の一部を公開したいと思います。
もう1年前か……時間が経つのは早い。今後も研究活動を在野で続けていく予定なので、その足しにでもできればいいな、と思いつつ。

 筆者が参加しているボランティア教室に、日本人とフィリピン人のダブルの児童が在籍している。筆者は2016年7月からその児童の支援を担当することになり、学習の様子を観察したところ、国語の学習に対して関心を持てず、学校の授業にも主体的に参加できていないという実態があった。そこで当該児童が学校での国語の授業を十全に理解し、今後学年が上がっていく中でも必要になる「読む力(効果的に社会に参加するために書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力)」および日本語運用能力を高めていくためには、どのような支援が求められるかを考え、実践と研究を行うことにした。
 先行研究の調査では、国語の授業で使われる指導法や学校での日本語指導の実践研究などが見つかった。しかし当該児童は日本生育児であり、日本語での会話には不自由していないため、日本語指導を中心とした支援では学校の授業に追い付けない。また、地域のボランティア学習教室の実態や当該児童の能力を鑑みると、従来の国語の授業や日本語指導の場で実践されるメソッドではうまく支援できない。遊びや体験的な活動を通して「読む力」を身に付けてもらいたいと考え、JSLカリキュラム(国語)の作成時にも参考にされたという「アニマシオン」について調べたところ、児童および学習教室の実態に合わせて活動を構築できることが分かり、「アニマシオン」を中心とした活動で実践研究を実施することにした。
 「アニマシオン」とはM・M・サルトが提唱した読書教育の手段であり、「子どもたちが読んだことを内面化していく、その子独自の読書のスキーマを作る手伝いをすること、思考力をきたえ、生きる上で役に立つ判断をするための批判力を身に付けさせる」(サルト、2001、P.22)ことを目標として行われるものである。特徴としては、本を子どもが事前に読むか、読み聞かせを聞いた後で「創造的な遊びの形をとる作戦」(サルト、2001、P.25)を行うことが挙げられる。作戦は、例えばランダムに指名して音読をさせ、相互に得点をつけあうものや、物語の出来事を聞いた通りに動作化するものなど多岐にわたる。筆者は75の作戦のうち7つをパイロット調査(全5回)と本調査(全5回)で当該児童と数名の日本人児童と共に実施した。その結果、最初は絵本や読むことに興味を持たなかった当該児童が「もっと絵本を読みたい」「次もやりたい」と意欲的に参加するようになった。「読む力」に関しては、絵本の展開に対し妥当な予測を立てられるようになったり、自分の意見や感想を積極的に発言するようになったりするなど変化が見られた。DLAのスコアも緩やかに上昇していき、当該児童は読書に対して抵抗を示さなくなった。そこからアニマシオンの活動は、記憶力や注意力といった読解力の前段階にあたる能力、ひいては「読む力」の素地を養うということが分かった。


キーワード:ボランティア 読む力 外国にルーツをもつ児童 アニマシオン

こんな感じの概要を書きました。私自身の専門は国語というよりも日本語教育なのです。その一環でやった読書教育がサブの専門になり、今のようなTRPGやらアニマシオンを取り入れた授業を展開するようになりました。大学では教員になるための勉強ばかりしていましたが、美術館に行ったりライブに行ったり、少しでも何か知識が広がる活動をしたいと思いながら過ごしていました。もっと遊んでおけばよかったと思っていますが、今と変わらずお金がなかったので出来なかっただろうな。

フィールドワーク研究というものを初めてやってみて、当たり前ですがものすごく自分の指導力不足に悩みました。思うように結果が出ないことも、データが取れないこともありました。しかしなんとか形にできたので、この場で供養します。

これが何かの助けになりますように。それでは、また。

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今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。

お読みくださりありがとうございました!
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学術を中心に考えたこと感じたことを徒然なるままに綴る高校国語科教師です。 ブログ→http://hoshino-momotaro-1616.hatenablog.com Twitter→@taro612maru
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