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教壇に立ったその日から㉗ ICT教育を考える【note限定記事】

この時間帯になると執筆の姿勢が出来上がるようになりました、習慣のちからってすごいですね。どうも星野です。
そろそろ自粛もやめにしてほしいものですが、昨今の事情を鑑み、遅まきながら「リモートワーク」(リモートオフィス)を私の仕事でやるならどうなるか、というテーマでいろいろ考えたことを書いていきます。
1日1本プロジェクト進行中。「いいな」と思って頂けたらサポートをお願いします。非常勤講師ってお賃金が少ないんですよ……

そもそも私の仕事は教師ですので、対面で授業をしたり指導をしたりというのが主な仕事内容であり、リモートにしようがないかもしれません。
しかし今回のように病気の蔓延で休校を余儀なくされることも今後出るであろうことは目に見えているので、少し調べてみました。
ちなみにうちの学校は私学ですが、電子黒板すらないICT化の波に乗り遅れた学校であることをご承知おきください。本当に何も整備されていないのです。
そういうところでリモートワーク(在宅での学習)をどう管理するか、というお話です。

ICTの強み

まずICT環境が整っていることのメリットですが、「生徒の学習状況をチェックしやすい」「ペーパーレスが進む」のふたつが大きなものとして挙げられます。
Googleフォームを使えばアンケートが取れるので、私の「リフレクションシート」の代わりになります。書字に課題がある生徒でも、タイピングやフリックならできる場合も多いと聞くので、そういう生徒にとってはやりやすいでしょう。
生徒が自身の回答を随時チェックでき、教師も常に参照できるようドライブなどで管理すれば、「あの子は何を書いていたっけ……」という問題も解決されます。
それにZoomを使えば遠隔でも授業ができてしまいます。その場で反応もしてもらえます。インターネットの環境さえあれば効率化もできますしパフォーマンスも向上します。
教師も不必要にプリントを刷る手間が省けます。データを渡してしまえばいいのですから。おたよりも同様です。
ただ課題として、このご時世でさすがにもうないと思いますがネット環境のないご家庭の問題や、悪用されないか(個人情報の保護)などの問題もあります。

学校はどう活用すべきか

ここまでくると学校という場の授業に価値が無いように感じられるかもしれませんが、私はあくまでもこれは代替案であると強調します。
学校で集団生活をし、みんなで授業を受けたり何か探究活動をする。「みんなで、顔を合わせて」やることに意味があり、対面でのコミュニケーションが未発達な状態ではインターネットでも不健全なやり取りになる、と考えるからです。ネットでは顔が見えませんから、相手との距離感がうまくつかめていないと、相手を傷付ける発言をする可能性が高まります。それを避けるためにまずは学校という集団に(いちおう、で構わないから)所属してもらうべきだという立場です。

そうなってくると学校で行う授業の強みとは、とか、ICTと共存していくにはどうしたらいいのか、ということを考えるでしょう。
学校での授業の強みは何と言っても「顔が見える」という点にあります。この雰囲気ではどんな話をしたらいいか、というのをその場で切り替えられるのが対面のいいところです。
一方的に進むのではなく、生徒と直接タイムラグなくやりとりをして、個別に対応することもできる。個別の意見を集団に還元して、学びを深めることもできる。ICTだけではカバーしきれないこと、たとえばや機器の使い方、SNSなどのサービスとの付き合い方などを教えるのには対面のほうが有利です。しかしだいたいのことはICTで代替可能でもあることを、調べていくうちに強く感じるようになりました。
生徒とやり取りをするのも、個別対応も、ICTを使えば遠隔でできます。一斉授業と同等か、それ以上のことができるかもしれません。
そうなってくると「学校」のあり方をもう一度考え直すべき岐路に立っているのかもしれないな、と思うのですが、ひとつのところに集まって学ぶことの意味は確実にある(まだうまく言語化できていませんが)と確信しています。
ICTでできる情報収集と、その取捨選択法や活用法のヒントを教える先生がそばにいること、これが私の今現在考える共存の形です。
生徒一人ひとりの特性に合わせて授業を組み立てられる技術に、情報通信の便利さが入ればより仕事の効率化が図れると思うのです。
生徒と先生方の負担を減らして、そこを補助するようにICTを活用できたらいいなと考えています。
まずは私の勤務校に直接掛け合う必要が出てきますが……別のICT利用が進んだ私学に転籍した際に、実際の活用法などをお伝えしたいなと思います。

今回はこのあたりで。それでは、また。

今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。