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教壇に立ち続ける ⑮ 中学国語の教材研究【note限定記事】

書く速度が上がったことや、タイプの制度が上がったことに感動しています。どうも星野です。今日は連続投稿日。前記事では告知をしていますが、この記事では最近ずっと続けている教材研究に関しての内容です。1日1本プロジェクト進行中。いいなと思って頂けたらサポートをお願いします。ジリ貧なのでサポートが食費や家賃になります。よろしくお願いします。
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今回研究したのは、中学国語の教科書の冒頭に掲載されている詩「未来へ」(谷川俊太郎)。この作品は初めて読んだのですが、短い中にメッセージがたくさん詰まった作品だと感じました。この詩は、悠久なる時間の流れの偉大さというか、畏怖のようなもの、それと明るい未来はきみたち(=読者、特にこの教科書を使う中学生)にある、という想いが伝わってくるとても気持ちのいい詩です。過去の積み重ねと今生きている喜び、命の循環、そして「限りあるもの」と「限りないもの」の対比に現れる、時間の重み。そして未来は自分の手で作っていくのだという背中を押すエール。谷川俊太郎さんのストレートな言葉選びがとても胸に響く一篇です。
詩の指導は……というより指導じたいを高校のものしかやったことがなかったので、まず中学生の学齢に合わせて学習内容を見直す必要があると感じました。目標は詩の構成を理解すること、そして詩のメッセージをじぶんなりに解釈すること。ですが高校生と同じようにアプローチしてもたぶん何も伝わらない。かえって訳が分からなくなって、国語が嫌いになってしまう。それだけは避けたい。そこで話をするときのかみ砕き方を変えようと思いました。具体的には、「専門的な話はあまりしない」(ここは特に気を付けます。私は分かりづらい話をしがちなので。)そして「たとえを多用する」「スモールステップでハイレベルなことに至るまでの道筋を細かく刻む」ことを徹底します。


授業の進め方としては、①初めて読んでみてどんなことを考えたか書く(または話し合う)、②解説を受けて「連」の仕組みや「反復法」「対比」について理解する、③最後にメッセージをもう一度自分の言葉で説明してみる、というオーソドックスな流れを踏みます。中学にあがってから1年間、論理性に関するテキストに触れているそうなので、ある程度論理的な思考はできるものとして考えていますが、この学級は少人数だと伺っているので、机間指導という私の強みを活かしてたくさん生徒とコミュニケーションをとって、何につまずいているのか、何が理解できないのかをできるだけ丁寧に洗い出してあげようと考えています。ここで生徒と信頼関係を築いていけたら、後々クラス運営がしやすいと思うので、ていねいにひとりひとりと向き合います。この時期の生徒は些細なことばに悩んだり傷ついたりしてしまうので、できるだけ生徒の発言や意見を肯定しながら(しかし調子に乗せすぎず、授業の妨害や人権侵害、いじめなどの一線を越えることだけはさせないようにします)生徒とおはなしをしていこうと思っています。私は中学校で学級崩壊を経験したこと、そして中学校での実習で人パワハラモラハラ地獄に放り込まれたことがあって、かなり苦手意識を抱いているのですが、コミュニケーションを恐れていては始まらないので、とにかく「心を開く」のを頑張ります。
生徒とのコミュニケーションの取り方についてはこちらの記事を参照してください。
https://note.com/hoshino1616/n/n1be718ce6a88
最終的な授業のゴールは、詩を読んで国語の授業の楽しさ・考えることの楽しさを少しで良いので味わってもらうこと。詩歌の味わい方を楽しめればあとは早いと思うので、この作品を導入として詩歌の面白さをじぶんなりに発見してもらえたら、それでこの単元はじゅうぶんなのかな、と思っています。
ここで学んだことは次単元の漢詩に繋がり、そのあとの「落葉松」(北原白秋)と「枕草子」にも連動してくるので、学びが積み重なり、知識が広がる体験をしてほしいと思います。
今日はこのあたりで。それでは、また。

今後の執筆の糧を頂戴できれば幸いです。お気持ちだけで結構です。