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教壇に立ち続ける ㊹ 板書計画の立て方【note限定記事】

ノーマル出勤でだいぶ疲れました。どうも星野です。今日は急に雨が降って冷えたので、半袖を着ていた星野は震えています。
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今日のテーマは「板書計画ってどうやるの?」です。わりとサクサク作ってしまうタイプなので、皆様のご意見を頂戴し、かつ自分のノウハウを共有できればと思ってこの記事を書いています。何かの参考になれば幸いです。

まず私は、自分がめちゃくちゃしゃべる前提で授業を組み立てています。生徒の学力が低いと、どうしても教え込みをしてしまうのが私の悪い癖です。
そのなかでこういう感じで板書をつくっています。

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ポイントは図式化を入れること、時系列に沿わせること(山月記のように沿っていないものもありますが、基本は頭から読んでいきます)、そして発問を主軸に、その答えにたどり着くまでの過程を可視化することです。
1年目のときはとにかく作るので精一杯でしたが、いろいろと作っていく中で自分の「法則」みたいなものを見つけるようになりました。
たとえばこれは高校3年生の教材「自由のはき違え」(鷲田清一)という評論ですが、余計な知識の話もする予定でこの板書を作りました。生徒にとって漠然としていてなじみのない話を、いかに身近にするかが課題だったので、こういう図を入れたり、まとめをさせたりしました。

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続いて高校1年生の「羅生門」(芥川龍之介)。メタの思考も全部言語化してあります。私は言語でとらえて考えるのがどうやら得意なようで、こういう「めちゃくちゃ文字の多い」板書を作りがちです。しかしたまにはこういう図を入れたりもします。これは作文の授業で扱ったコミュニケーションの6つの役割ですね。

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私の場合、何を問いかけたいか、何を中心に指導したいかというのを事前に決めているので、あまり板書で迷いません。ここでこういう図や表現を入れたらわかりやすいだろうな、というのがわりと直感的にわかってしまうらしく……これをどう他者に伝えるかでいまとても悩んでいるのですが、一番の訓練は「板書を書かない授業を聞いて(ラジオ番組とかNHKの「100分de名著」とかがオススメです)それをきれいにまとめる」です。
高校時代、世界史の担当教諭がまったく板書を書かずひたすらしゃべる先生だったので、それで鍛えられた側面はあります。確実に。しゃべった内容をきれいに再構成することから始めると、うまく板書を作れるようになると思います。
ちなみに、私は指導書をほぼ読みません。なんというか、型にはまるのは教育実習だけで十分だと思ってしまったので。嫌な思い出と経験です。
今は横並びでやっているのでそうはいかないのですが、それでも私は私の流儀でノートを作っています。
指導書を読むのは自分の発問がずれていないか確認するためだけです。指導書通り、お手本通りというのはなかなかにつまらないものになる可能性が高く、教師の持ち味も出せないと思うので、私はいつも「まずとりあえず作る」を心がけています。

今回は写真ばっかりになりましたが、いちおう説明を。赤が優先順位が高く、次が青、緑は生徒が自分で書き込むものです。付箋は私の発問だったり、注意して教えることです。これが正解、というのはないと思いますが、自分なりに1年試行錯誤した結果を見ていただければと思います。
この辺でおしまいにします。それでは、また。

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