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教壇に立ち続ける 79 今週の反省【note限定記事】

最近体脂肪率を測っているのですが、ケーキを食べた翌日にばーんと上がっていて悲しい気持ちになりました。けれど甘いものは欠かせないので、致命的にダイエットには向かないようです。どうも星野です。今日は連続投稿日、ひとつめのお題は「今週の反省」です。9月の定期更新日は水・土。今週は水曜に更新できなかったので今日書いています。この記事を読んでいいなと思って頂けたらサポートをお願いします。minneとFantiaはこちら。新作続々。全国一律送料無料、即日発送可。商品を買って頂ければ、あなたの手元に作品も残るのでぜひ。

はじめに

今週は、ひどく生徒を叱りつけてしまったことが最大の反省です。授業中に私語がかなり多いクラスで、私がどんなに丁寧に話を聞いてもらえず、イライラした気持ちのままに怒りをぶつけてしまいました。私の不徳の致すところです。自分が授業を面白くする工夫をしていないことも、もちろん生徒が話を聞かない理由の一つにあるのだと思いますが、努力しているという驕りで視野が狭くなっていて、なかなか気づけませんでした。水曜日に更新できなかったのも、それが原因で虚無の状態になっていたためです。
なんとか現状を打破すべく、その後八神さんをはじめとした様々な先輩の先生方が発信されていた方法を調べて、いろいろと試すことにしました。まず、生徒の「今・ここで」思っていることを言語化してもらうこと。次に、授業の質を上げること。そして、生徒と徹底的に対話すること。最後に、どうしても叱るときは「殺気を背負う」こと。これらを実践した結果を報告したいと思います。

「いま、ここで」を実践する

生徒にその場で思っていることを書いてもらう実践は、定時の方ではあまり抵抗なくできました。それは彼らとの信頼関係が築けているからだと思います。持ち上がりで抱え込みの学年なので、生徒がどんな性格か、どこが弱点か、等々把握できていることが多いのも心理的なハードルを下げてくれました。全日の方では、授業時間がいつもタイトになってしまったり、生徒側も私を若干警戒していたりという事情があって、素直に腹を割って話せなかったのです。言い訳がましいですが、私はコミュニケーションを取ることが致命的に苦手で、心を開くまでに時間がかかってしまいます。それに打ち克つ意味でもこの実践は有効でした。
今思っていることを素直に言ってごらん、と促すと、生徒は「長い文章を写すことに苦痛を感じる」だとか「私が説明している内容が言葉足らずでよくわからない」と話してくれました。私にとっては耳の痛い指摘でしたが、完璧な人間はいないよな、と思いながら生徒に「言葉足らずは改めたい」「説明が分からなければ徹底的に話し合おう」と提案してみました。すると生徒は多少こちらに注意を向けてくれるようになりました。ただ単に叱りつける以上にこの実践は効果がありました。
この実践で、お互いに「見えない壁」としてあった不信感が多少払拭されたようです。私も生徒が何を考えているのか、何を不安に思っているのかがわかったので、対処してあげることができました。その意味でも「感じていることを言葉にする」ことは大事だと感じた次第です。

怖くても対話する

生徒との対話は、おしゃべりをしていてこちらに注意を向けていない生徒をランダムに当てて、授業内容について質問する方法を取りました。生徒は突然指名されてびっくりしたようですが、真剣に答えてくれました。「今までのあらすじは言える?」「このセリフの前後にどんな内容が書いてあった?」などと、生徒がメモを取って聞いていないとわからないような質問をしたり、「副詞って何?」「この品詞分解はどうする?」などの基本的な内容を質問したりしました。そのなかで自然と「できたことを褒める」「努力を認める」発言ができていたな、と自分では思っています。たとえ間違えたとしても、「そうだよね、迷うよね」とか「私も品詞分解するときに間違えたよ」などとフォローを入れることで、生徒も安心して発言できたのかなと。生徒の努力や成果を認め、自分の非も認め、よりよくするためにはこうすればいいんだよと方向を示すことで動機づけもできたと感じています。生徒とやり取りすることに苦手意識を感じていましたが、お互い「ただのひと」なのだと分かると生徒は結構なついてくれるし、自分も生徒のために頑張ろうと思えることに気づきました。今後は生徒と授業中にたくさん対話し、机間指導でもちょっとしたことでも褒めて伸ばしてあげる方向で指導していくつもりです。それがあるからこそ、叱ったときの威力が大きいと思うので。

叱るときは毅然とした態度で

叱るときは「殺気を背負う」のがコツ、とは八神さんのご発言ですが、私はどうやらそれは言われずともやっていたらしく、生徒にはかなり怖がられました。ただ、なかには悪びれるそぶりもない生徒がいて、そういう子の指導はどうしたものか……と頭を抱えています。もちろん生徒指導にあげてしまうことも視野に入れていますが、自分の力で解決したいと思っているので、先輩方からアドバイスをもらいながら向き合っていこうと思います。話してみれば意外となんでもない理由でつまずいている(あるいは困っている)のかもしれませんし。決めつけるのは良くないことを改めて思い知らされた1週間でした。

勉強することを嫌いにならないでほしい、せめて基本的なことだけは身につけてほしい。そんな思いを抱き続けながら、私は教壇に立ち続けるのです。それでは、また。

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