第6期指す将順位戦 vs Kitchie

 ついにこの時期がやってきた

 第4期から参加させていただいている指す将順位戦。
3期目ということもあり、昇級の二文字をより意識して一局目に臨んだ。

 お相手の方はKitchieさん、順位1位といきなり最強の相手だ。
 きっちーさん(ここからは平仮名で)とは長い間相互フォローだったらしいが、対局するのはおそらく初めて。

 きっちー戦に向けての研究をしようと思い、まずは筋トレの動画を拝見したのだが、凄まじいトレーニングに惚れ惚れする肉体だった。(私はそっち系ではないのできっちーさんご心配なく)
 特に懸垂トレ時の背中が歴史の教科書で見た彫刻のようなイカリ具合で、対する私は大学生活のうちに20キロも太ってだらしない体型、深浦思想の殴り合いの喧嘩なら戦う前から既に評価値は−9999である…

 自信をなくしつつも今度は将棋を5.6局拝見したのだが、居飛車振り飛車両方指しこなすらしく、この時点で対局では居飛車を採用するしかないと思った。(私が相振りができないため)
 きっちーさんの棋風は相手の手に合わせて丁寧に受け、満を辞して攻めるスタイル。私は堅めてからゴリゴリに攻める棋風なので持久戦調の将棋になるのかなと予想してはいたが、相手の序盤が正体不明なので、初対局らしく盤上で自己紹介をしようではないかとここで事前研究を打ち切った。

 先手がきっちーさんの雁木で、後手星村が低く構えた陣形で左美濃右四間飛車でよく見る形となった。
 序盤から一手一手かい摘むとどえらい時間がかかるので、感想戦ででてきた局面をご紹介したいと思う。

 まずは中盤戦でこちらから65歩と仕掛けて▲同桂△同桂とした局面、自然に同歩と応じるのはこちらから角をかえる進行になるのかなと思っていたが…

▲55歩!同銀には▲56歩に△44銀は▲65歩とされこちらだけ角道が閉ざされ攻めにくい展開になり、かといって△64銀は▲65歩とされ角道を開けつつ銀に当たるのが気に入らない。肉体のみならず将棋も鍛えが入ってると思った。(うまいねえ)

 しばらく進んで形勢が不利となり(お約束)

△54桂と打った局面、本譜は▲65金と上に避けたがどうやらきっちーさんは感想戦でこの手が敗着となったと振り返っている。
 たしかにここから後手が58に角を成って先手の玉に迫る形を作ってしまったのが大きく、本局の命運をわけた一手であった。
 感想戦では変えて▲42桂成から桂馬のおかわりや、58に角を成った後に▲87玉とはや逃げをする手なども出てきており、そう簡単に決着がつかなかったようである。
 本譜は△58角成から▲21銀に△67銀と絡んで行って形勢が逆転した。

 しばらく進み最後先手玉が必至になり、きっちーさんが詰ますしかない局面での連続王手はかなり冷や汗をかきつつも、54に打った桂馬が飛車の横利きを止めており、なおかつ二度と活躍しないだろうとおもっていた37の成銀が最後の最後で後手玉上へ上へと逃げる手助けとなっていて、詰みを逃れることに成功しなんとか勝利を手にすることができた。


 内容が駆け足となったので、その他ポイントの局面は是非ともきっちーさんのnoteをご覧になってもらいたい。とても読み応えのある素晴らしい文章だ。

https://note.com/kitchie_007/n/n47adc606c2a7

 本局の感想としては、予想通りこちらから積極的に攻めに行ったはいいものの、きっちーさんが丁寧に受けていき攻めが細く不利な展開になったので、次局以降は時間の使い方をもう少し見つめ直さなければならないと痛感した。

 ともあれ開幕局を強敵相手から白星をもぎ取ることができたので、満足のいく結果となった。
 次局のダルマ流さん戦に向けてしっかりと準備していきたいと思う。

 最後にきっちーさんや他の参加者の皆さん、そして真剣な対局の場など最高の環境を整えていただいている運営の皆様に感謝の意を表しつつこの自戦記を終える。

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