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SXSWエレン・ペイジ登壇 VICELANDの旅ドキュメンタリーが新しい

アカデミー賞ノミネート女優であり、2年前にレズビアンであることをカミングアウトし話題になったエレン・ペイジと、元アートキュレーターで今回紹介するドキュメンタリー"Gaycation"のプロデューサーで自身もゲイであるイアン・ダニエル、そして、NPRのローラ・シンデルがモデレーターとして登壇。

VICEによる旅ドキュメンタリーGAYCATION

全米で現在最も注目を集める三大デジタルメディア(Vice, BuzzFeed, Vox)の中でもカッティングエッジなユースカルチャーに特化したViceメディア。日本版もすでにローンチされており一部話題になっている。http://jp.vice.com/

そのVice メディアのウェブ映像共にTV放送チャンネルとしてVICELANDで新たに始まったシリーズが"Gaycation"だ。VICELANDの映像コンテンツは、映画監督スパイク・ジョーンズがすべてチャンネルのCo-Presidentとして監修し、女優エレン・ペイジ自身世界各国のLGBTコミュニティを巡る(表記ではLGBTQ)となれば、必見のコンテンツとなることは間違いないだろう。

1話目は、JAPAN 東京

結婚式のために友達を借りるサービスがある奇妙な日本の街TOKYOとして、1話目は東京が選ばれる。1月26日にYouTube上で公開された予告編(リンク参照)では、日本、ブラジル、ロサンゼルス、ジャマイカでLGBTのコミュニティをエレンとプロデューサーのイアンふたりがめぐる様子が描かれる。カメラの向こうの東京の街は、『ロスト・イン・トランスレーション』でソフィア・コッポラが描いた不思議の国とはまた違った趣で、VICEならではのフィルターのかかり具合が、日本に住む純ジャパの日本人である自分には新鮮な驚きに映る。

第一話となるとるGAYCATION JAPANエピソード1(44分)は、2月24前にYouTube上のVICELANDチャンネルで公開され、すでに191万人以上の視聴となっている。3回目の来日となったエレン・ペイジが、秋葉原や渋谷センター街など、そして東京のLGBTの中心地となる新宿二丁目界隈をめぐっていく。昨年渋谷区が区条例で認めた同性婚の現場も取材しているのも驚きだ。民放ではもちろん、NHKでもここまで踏み込んだ質問や直撃取材した番組はみることはできない。

自分自身に対してカメラの前でオーセンティックであること、各国のLGBTのコミュニティそれぞれの物語を知り、VICELANDを通じて届ける意味はー

映画とは違う表現、人間同士のリアルなコミュニケーションの場としてVICELANDというYouTube上の映像メディアとローンチしたばかりのTVチャンネルを、ハリウッド女優であるエレン・ペイジが選んだということは、時代の変化の象徴ともいえる。様々な視聴者のコメントが日々加えられるYouTubeという場だからこそ活きるまさに現在の時代のドキュメンタリー。計算されたフィクションの世界から飛び出したエレン自身がオーセンティックな自分自身を発見するトラベルログだ。

そして最後に予告編で締めくくりに使われた、ディープ2丁目からのメッセージは、何故かジワジワ深く効いてくる力がある。セッション会場でも、日本語で英語字幕だったのにも関わらず、参加者の心をつかんだ一言。

継続はオカマなりだよ

PS つい先日確か3月22日夜、NHKで通信⇄放送特集で、VICELANDが巻頭&トリで変化するメディア環境という切り口で取り上げられていて、やはり、締めの言葉が継続はオカマなり、、で、びっくり。









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