2030年に巨大市場がやってくる
量子コンピュータの開発がIT企業を中心におこなわれています。
2年前まではNECや日立製作所などの巨大企業が研究開発をおこなっていましたが、ここ最近は中堅IT企業までも開発をおこなう方針があります。
量子コンピュータは2030年頃に実用化が見込まれますが、この実用化で困ってくるのが既存の暗号化技術です。
既存の暗号化技術は量子コンピュータを活用すれば一瞬で破られます。
現在の暗号解析ソフトでも凄いですが、量子コンピュータが登場すれば尚更です。
参考に、現在の暗号解析ソフトの解析スピードは以下となるようです。
①全ての小文字で6桁: 1秒未満で解読
②全ての小文字で8桁: 20秒で解読
③数字のみ12桁: 2分51秒
④小文字、大文字、数字含む8桁:2.6日
⑤小文字、大文字、数字、記号含む8桁:56日
多くの方は⑤のパスワードを普段利用しているでしょう。
アプリの利用パスワードなら三回目に警告が出る機能搭載があるため解読時間を引き伸ばせますが、メール添付のファイルは致命傷です。
あなたが⑤のパスワードで送ったメール添付ファイルを悪意のある者が入手した場合、わすが56日で解読されるのです。
これは現在の暗号解析ソフトを利用した場合であり、量子コンピュータを利用した場合には1分もかからないでしょう。
量子コンピュータが実用化される2030年までに量子コンピュータに対応する「量子暗号や耐量子コンピュータ暗号」が求められます。
既に暗号化されたアーカイブを耐量子コンピュータ暗号化する必要もあるため、今から5年以内にこの産業はとてつもなく巨大になるでしょう。
ただし、2030年に一般人が量子コンピュータを使いこなせる環境が出来るかは不明です。
その為、これからも量子コンピュータ開発の動きに注視していきたいと思っています。
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