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「はしはうたう」から一年が経ちました。

昨年5月にHOSHIDOから出版した『はしはうたう』。あれから1年が経ちました。まだ1年?もう1年?とにかく濃い月日だったことは間違いありません。

もう一度、ここでその敬意を簡単にまとめてみたいと思います。

2018年の11月。私はローカルラーニングツアーという事業の取材で、小浜市に来ていました。そこで、参加者のみなさんと共に、若狭塗箸を作る職人・的場政義さんとの衝撃の(?)出会いを果たします。

私は、その日のうちに「本を作りたい!」と決心し、塗箸メーカー・マツ勘の松本さん、フォトグラファーの堀越さんという強力な助っ人を得て、2019年1月から本格的な編集に乗り出しました。

とはいえ、お金もない、時間もない。取材と編集の作業を行いながら、資金集めのため初めてのクラウドファンディングに挑戦します。結果的に1ヶ月で146件、90万を超える出資をいただき、無事に清算することができました。

クラウドファンディングの様子はこちら

大変だったのは、何よりも本を生み出すこと。何もかも初めてだから、怖いものなしではあるものの、あーでもないこーでもないと、連日夜中まで作業に取り組んでいました。今となっては、かけがえのない時間です。

そして、出来上がったばかりの『はしはうたう』を携えて、的場さんのもとへ...。直接手渡しをした時、的場さんは「あっぱれや!!」と声高に言ってくださいました。握手をして、このあたたかさを忘れたくない、と思いました。

7月、的場さんの訃報が届きました。

余命いくばくとも知れず、わかっていたことではあるものの、この本の主人を失ったさみしさは、ぼんやりと私の体から離れませんでした。

葬儀が終わり、秋から冬へといくつかのイベントに出させていただきました。箸と本を店頭に並べながら、一人一人に説明し、たくさんの方々に購入いただきました。「お箸ってこんなに素敵なものなんですね」という声をもらう度に、的場さんにガッツポーズしたくなる気持ちになりました。

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また、写真家の浅田政志さんからも帯の言葉をいただくことができました。私が小浜で的場さんに出会った時、偶然にも浅田さんが講師として来てくださっていたのです。その時に浅田さんが作ってくださった箸袋の箸置きを元に、帯には箸置きの折り図も組み込みました。

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そして、学校や公民館などからお声がけいただき、本を作ることについての講演会や授業をさせてもらうこともありました。参加者の方から、「自分も何かつくってみたい!」という感想をもらうと、この本を作ってよかったなと、また的場さんにガッツポーズを送りたくなるのでした。

1年経ち、『はしはうたう』をもう少し広く知ってもらい、手にとってもらいたいと考えるようになりました。学校の図書室、全国の図書館にも置いてもらいたいと思っています。

もう少し、もう少し、届きますように。ぜひ、コメントやお問い合わせ、お待ちしております。

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福井駅前にある小さな本屋です。企画、編集、出版も生業としています。水曜日9:00-21:00、金曜日9:00-19:00、土曜日13:00-19:00と19:00でオープン中。日々のしごとや出来事について綴っています。

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本屋として、出版社として起こる日々の出来事を綴っています。活動場所は主に福井県です。

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