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十一月の星々(140字小説コンテスト)応募作 part5

part1 part2 part3 part4 part5(本記事) 結果速報

月替わりのテーマで開催する140字小説コンテスト。
11月の文字「野」は11月30日をもって締め切りました!
(part1~のリンクも文頭にありますので、作品の未掲載などがもしありましたらご連絡ください)

【月々の星々賞】
一席、二席、三席の3賞+佳作7編(計10編)
一席、二席、三席の方にまんまる○さんによる活版印刷の特製賞状(手書きのお名前入り)を、一席の方にほしおさんの活版カード5枚セットを贈呈

受賞作の速報はnoteやTwitterでお伝えするほか(12月19日夜を予定)、星々マガジンをフォローいただくとhoshiboshiメンバーの記事とあわせて更新のお知らせが通知されます。

そして12月の文字は「灯」です!
応募方法などは下記をご覧ください。

応募作(11月28日〜30日・投稿順)

ハッシュタグが検索に反映されない事象があったため、上記作品は11月28日以前に投稿されたものですがpart5に掲載させていただいています。
Kent.kuroya(サイトからの投稿)
二人で歩いたイチョウ並木を通りたくないだけだった。初めて通る道で出会った小汚い野良猫は、妙に私に懐いてきた。尻尾は鉤型に曲がり、右耳には歯形のようにギザギザの傷がついている。ボロボロのその姿は、まるで今の私の心だった。11月の寒空の下、抱きしめた小さな体は少しだけ私の心を温めた。
紅太郎(サイトからの投稿)
ビルの合間を縫って道が続く。その上をただひたすらに歩く。敷かれた道を歩く安定感、みんなと同じという安心感。それを常に求めてるつまらない人間。でも心のどこかで何もない荒野を歩く自分を想像する。ビルも無くて、道も無い、ただ広い荒野。それはすぐ隣にあるようで見つからない。


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