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私が対州馬を絶滅から救いたいと思う理由㉛

ホルター(無口頭絡)に引き綱を付けて歩く①


「ホルターに引き綱を付けて歩く」と書けばひと言なのですが、その実は、さほどやさしいことではありません。

実は、まったく人の手のかかっていない馬に、ホルターをかけて曳いてみたことがあります。
結果、馬なのですが、「脱兎のごとく」駆け出し、その日二度とその馬に触れることはできませんでした。

乗馬クラブなどで使われる馬は、誕生してから人に触れたりして関わることに慣らされ、半年後くらいから調教をはじめます。

それでも、時に乗馬クラブの馬が騎乗者を振り落としたり、競走馬が出走ゲートに入ることを嫌がったりする光景を見ることは少なくないと思います。

曳き馬」と言いますが、馬という動物は、日本でほとんどの犬の飼い主がやっているように、「曳かれて」歩いているわけ」ではありません

そもそも体重300~500kgある馬を人が力で曳くこと自体、土台無理です。

結論から言いますと、馬は「馬語を話す」人を信頼して、ついて歩いているのです。これは位置関係が前後になっても同じことです。

その場合の「馬語」とは、手綱の微妙な刺激であったり、言葉のトーンの変化、人の気配であったりします。

ひん太の場合もまったく人が関わっていない状態からのスタートでしたから、ホルターを付けるまで、そして引き綱を付けて歩くまでには、かなりの日数をかけました。


長くなるので、続きは次回に。


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