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写真録 馬⑥ 長崎から戦地へ送られる馬たち

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今は無くなってしまったのですが、長崎市内の港近くに「千馬町(せんばちょう)」という町名がありました。

地図を見て見て頂ければ判ると思いますが、長崎はユーラシア大陸に最も接近した場所であり、日中戦争や日露戦争、太平洋戦争など古来より、戦争のたびに多くの馬が集められ、この港から戦地に送られています。

当地出身で、早逝の画家・宮崎 与平は、療養の為帰郷した際に、この千馬町付近を訪れ、馬をモチーフとした絵を遺しています。

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元より人間の争いなど関心も無ければ関係も無い多くの馬たちが、戦争の「道具」として利用され、人知れぬ異国の戦地で命を失ったという事実は耐え難い悲しみです。
今はそういった記憶さえ、この一枚の写真がかろうじて示すのみとなっており、多くの殺された馬たちはうかばれません。


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撮影地に近いと思われる場所。長崎市大波止。

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