2020/08/18本州最東端魹ヶ崎へ徒歩とバスで行く

起床04:30 野宿となってしまったが、ツェルトを貼ってなんとか4時間睡眠を確保した。肌寒さを感じながら、湿気で濡れてしまったツェルトやグラウンドシートをタオルで拭きつつ撤収。

起きてから撤収するのに1時間かかってしまった。妙に気怠い朝だったので「大丈夫か?」と思ったが、行きたい場所に行かなければならない、無茶をする必要がある

撤収後に片道歩いて1時間の浄土ヶ浜にいくか検討。姉吉行きのバスは08:30発なのでギリギリ間に合う、でも結構きつい、そんな思考を挟んだ最後に「行きたいか行きたくないか」で自問した結果「行きたい」と判断したので行く

ひたすら歩く

宮古市は東日本大震災で津波被害を受けてから大きな堤防を建てた

遠くに見えてる白い壁が堤防

堤防は円弧状に建てられており、その内側に港がある。この内側の道をうまく使うことで浄土ヶ浜までの徒歩が楽になった

06:30ごろ 坂道を登り切ると浄土ヶ浜と書かれた看板が見えた

これは駐車場。駐車場横手にある階段から浄土ヶ浜へ向かう。ここからもあと10分ぐらい歩く

着いた。確かになんかすごい。火山の働きと4000年の歴史によって形成されたとかなんとか。確かにこの辺の岩の見た目はなんだか特殊で他では見れないものだった。そういった普段では見れないもので構成されたが故に浄土ヶ浜なんて大層な名前がついたんだなと思った

ここからの展望が非常に美しかった。ぜひ行く機会があれば行ってみてほしい

宮古駅へ向かう途中にccpuレモンとサンドウィッチを購入、400円

宮古駅着。ここから重茂・石原方面へ向かうバスに乗り込む。ちょうど写真を撮影した位置、2番乗り場に重茂・石原行きバスが来た

8:30発に乗り込む。目的地は姉吉

バス内で少し眠ってしまった。やはり野宿では体力は回復しきらないか…今日も野宿になってしまう予定だったが、少し見直したほうがよさそうだ

バスが止まった時に運転手さんが地元のお店の人に新聞を渡しているのを見た。バスがこういう役割も担っているのか。

姉吉着。とんでもなくぐにゃぐにゃな道をどでかいバスが進んでくのが圧巻でもはやアトラクションだった。このアトラクション800円

画像は魹ヶ崎を指す立て看板、倒れていた。海側を目指す道を歩けばok.まずは姉吉キャンプ場目指してひたすら坂を下る

小川を横目に見ながら降りることになる。途中民家が数軒立っていて、子どもを連れた親が談笑していた

道が開けて姉吉キャンプ場と海が見えてきた

夏じゃん

左手方向に進むと少し見づらいところに案内してがある

本当に変な場所にあるし、「←魹ヶ崎」とあるがそれっぽい道がない、が、よく見ると所々に青テープやピンクテープが巻かれているのが見えた

もしかして道なのか?

10:05出発

そう思って崩れた岩を登っていくと、コンクリートで少しだけ整備された道にたどり着いた

あとは道なりにどんどん進む。途中橋が崩れていたり、道が崩壊しているがなんとなくで進んで行ける

汗が噴き出してきた。浄土ヶ浜まで2時間の徒歩を先にしてしまったのは流石にキツかったか。さらに蜘蛛の巣によく引っかかる。少なくとも今日はまだ人が歩いていないのだろう

1時間ほど似たような道を歩いた。V字の谷に合わせたアップダウンが多いのが特徴で、あまり海は見えない。結構大変

道が崩落しているところもあった。そのうち魹ヶ崎に向かう道がなくなってしまうかもしれないなと思った

そして

10:50遂に本州最東端魹ヶ崎着

数年前に行きたいと思ってからようやく来ることができて、何度も叫んでしまった。人がいなかったからだけど

ゲームクリアのEDが流れるようなそんな雰囲気がして、なんだかとても特別な場所なような気がした。

不思議な時間が流れている、そんな場所かな。俺が「きついきつい」と思いながら目指した場所なので、恐らく荘厳な雰囲気を持たせるには充分すぎる歳月だったのだろう

「もう二度と来るか!!!!!!!キツすぎだわ!!!!」

そう言い残して姉吉キャンプ場方面へ………ではなく重茂漁港の方面へ

この理由は先ほど挙げた時刻表を見るとわかる

なんと姉吉バス停から出る宮古駅までのバスは10:17が最後なのだ

つまりバスと徒歩で魹ヶ崎に向かう人は重茂漁港側のバス停「里」を目指さなければならない

そしてまず前述として、魹ヶ崎から重茂漁港向かう道はとてもキツい。普段からよく山に登る人かつ、よく酷道を歩く人でないとこのルートは難しいと思う

11:17ごろ魹ヶ崎出発、13:57里発のバスに待ち合わなければならない

海が綺麗すぎる

どんどん歩いていくと途中道が崩れ、どこが行先か分からないところに出た

こういった場合は先ほど記述した青テープやピンクテープといった目印を先に探すのが鉄則。しかし、なかなか見つからず少し進んで道っぽいところを見上げるとようやく見つかった。「これ行くの…まじかー」と声が出た

一応分かるぐらいの道はあるのだが、蜘蛛の巣は張られ草は迫り出しもう大変な道だっ

このテープが俺をここに誘ったのか…と思い見るたびにムカムカしていた、でもこれを見失うと死んでしまう

道を阻む虫を蹴散らしながら進むと海岸が見えてきた

どこに進めばいいの?重茂漁港を指す先は海岸、もちろん道なんて分かりやすいものはなかった

訳もわからないまま辺りを見渡すと、画像中央の木に青いテープが巻かれているのに気がついた

「本当に合ってるのか…」

海岸の向こう側へ行くと、崩れた崖の上に木に巻かれている青いテープがあった。

実際に青いテープが巻かれている木はこの画像の左上あたり。案内も倒れていて、もうぐちゃぐちゃになっていた

上の方をよく見ると道らしい道があったのでそこまで登る

「道じゃねえだろ」

そう呟きたくなるような道をひたすらひたすら進んでいった。あまりにも蜘蛛の巣と虫がひどいのでハンカチを振り回しながら歩いていた。しんどかった

13:07  

ちゃんとした道にたどり着いた。

過去最高に大変な道中だった。今まで多くの山に登ってきたが、正直今回の道が一番精神的に辛かった。蜘蛛の巣は身体にまとわりつくし、引き返す判断はできない、進むしか進めない、あまりにも無謀だったことを今更反省している。

舗装された道の素晴らしさを感じつつバス停へ向かう

着いたー!

バスが来るまで靴を脱ぎ靴下も脱いでダラダラしていた。気持ちよかった

13:57バス乗車

この道中でも眠ってしまった
バス内で今日は盛岡に行って快活クラブで休もうと判断した。流石にこの状態で野宿はきつい

15時ごろ宮古駅着

さよなら宮古。過去に室蘭からフェリーでやってきた時はまたここに訪れることになるとは思ってなかった。
浄土ヶ浜、魹ヶ崎ともに宮古にしかないここだけの景色を堪能させていただきました。

宮古駅から再び山田線に乗り込み盛岡駅へ。盛岡では特に何もせず、すぐに快活クラブへと潜り込んだ

21時ごろ 忘れないうちに必死にnoteを書いている。明日は大間岬へ向かう予定だ。明日も早いのでさっさと睡眠を取るようにする

費用
飲み物600 バス1500 電車2000 サンドウィッチ200

固形物を取るのを忘れてしまっている。栄養があまりにもないので、明日は早朝に牛丼チェーンで栄養を取ろうと思う

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