2020/01/11日記

今日はクロブラ(スマブラDX&SPの大会)がある

朝飯にコーヒーとパンを食べて家を出た。駅のホームに着いてからイヤホンを忘れていたことに気がついた

普段ならそこまで重要なアイテムではなかったが、今回は試合中に音楽を聴こうと考えていたため取りに家に帰った

メンタル面の管理として試合中に音楽を聴くプレイヤーは一定数いる。そんな彼らの勝利に対する執着は画面の中から伝わってくる

家に取りに帰って再び出発。

また同じホームに立ち、椅子に座ってスマホをいじっていると、いかにも宗教勧誘ですというおじさんが話しかけてきた。

「こんにちは、楽しそうですねー。これからどこかに行かれるんですか?」

初めにこんなことを聞かれた。一体俺の顔のどこが楽しそうだというのか。これから大会という代理代理代理戦争のようなものをしに行く人間の顔が楽しそうなわけないだろ。人の顔も見るセンスもないのかこのおっさんは。70年こんなおっさんでも生きながらえさせるぐらい世界って優しいんだな。誰だよ世界が残酷なんて言ったやつ、お前弱すぎだろZティアーかよ

無限の文句を演算したあと

「これから趣味の集まりに行くんですよー」

と答えた。

そのあと身の回りのことを聞かれたのでとりあえず嘘をついた

「あなたは普段何をしてるんですか?」

と話を切り返してみた。

70歳過ぎの人間と話す機会はほとんどない。俺は純粋にこの人間が普段何をして生きているのか気になったのだ。

するとこれから宗教集まりに行くのだと答えてくれた。

いやそれぐらい雰囲気で全部わかるわ。俺はお前が普段何をしてるのか気になったんだよ。これから行くところじゃないんだよ、お前が普段何時に起きて何を食って何をして生きているのか聞いているんだ。TwitterいじってるとかYouTubeで浪費してるとか、実は博打にハマってるとか、そういうのなんだよ

ただ俺は俺に話しかけてくれた数少ない人間の一人として彼の存在を認知したかった。彼は自らの人生に俺と接したその事実を刻んでしまったことを理解しているのだろうか。

いやそもそも最初から俺と彼の世界観は全てが違かった。それでいいのかもしれない

そのあともらったチラシをペットボトル用ゴミ箱に捨てた

会場についてからスマブラDXというゲームのバージョンが違かった(比喩)ということで参加を辞退した。

自らのプライドを守るための行動だったが結局傷ついた。こういうもんか、やっぱ世界は残酷かもしれない

大会に参加したかったのに参加しないことを選んだ事実がひどく虚しかった。

かといって出場することで言い訳をしてしまう自分を耐えられるほどの勇気がなかったし、自分の好きなゲームに対して嘘をつきたくなかった。

どこで今日という日を誤ってしまったのか

朝コーヒーを飲んだからなのか、イヤホンを忘れたからなのか、おっさんに「うるせーばか」と言えなかったからなのか

会場では騒ぎながらスマブラして楽しかったけど、やっぱり物足りない。

なにより自分の思う最善の選択肢を考えることすらできなかったことが辛い。何をするにも今日は何一つ満足できなかった

「こういう日もあるよ」

そう友人に言われた。わかる、わかるよ。でもさ、それを言っちゃったら死ぬ間際もそんなこと言っちゃうかもしれないじゃん。嫌だよそんなの

というわけで「こういう日」を言語化して日記にしました。

朝からコーヒーを飲んだおかげなのか、イヤホンを忘れたおかげなのか、宗教勧誘のおっさんと交流したおかげなのか、今日は強いシーク使いとシークミラーを重ねに重ねキャラ対とその選択肢が積み上がったり、いろんな人と交流できたり、帰りに友人にうどんを奢ってもらったりしました。

良い日だったな、こういう日

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