『資本論』を学ぶ
カール・マルクス wikipedia
マルクスと云うと、ソ連や中国のような共産党による一党独裁社会を連想する人も多いと思いますが、マルクス自身は「共産主義」とか「社会主義」と云う言葉は使っていません。
代わりにマルクスが用いた言葉は「アソシエーション」と云う用語です。
テキスト p.12 より
アソシエーション:共通の目的をもつ人たちの組織のこと
ここまでの予備知識をいれて『資本論』について NHK Eテレ「100分de名著『資本論』」を読んでみる。
「100分de名著『資本論』」
解説 斎藤幸平 (さいとう こうへい)
【NHK-Eテレ 番組紹介】
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/105_sihonron/index.html#box01
第1回:商品に振り回される私達
第2回:なぜ過労死はなくならない
第3回:AIと仕事
第4回:コモンの再生
マルクスが最終的に思い描いたコミュニズムは、水、土地、エネルギー、住居など私たちにとっての共有財産である「コモン」を取り戻すことを目指したものだということがわかるのだ。
次に【東京FMの番組より】
コモンとは何か?が生み出すもの
資本主義社会に変わる新たなシステム、そしてそれを支える “コモン” の存在
https://www.tfm.co.jp/future/detail/26634/
【補足】
1917年のロシア革命で共産党独裁による「ソビエト連邦」が誕生する。
ソ連共産党は、その後 ドイツやオーストラリアの共産党を支援するが、ドイツやオーストラリアの国民が求めたのは「議会制民主主義を維持しつつ 社会主義的な政策を実現しようと云う社会民主主義だった」
週間ダイヤモンド 2015.09.26 より
p.52
【Note】資本論/藤堂 哲さん
『人新世の「資本論」』
集英社新書 (2020.09.17)
【ブックレビューより】
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。
気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。
それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。
いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。
世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす!
生産手段を社会的所有に変え、意思決定を民主的に行う。それは効率を落とし生産を停滞させるが、それこそが地球環境を守ることにつながると主張する。再び新自由主義に傾く日本社会に著者の叫びがぜひ届いてほしい。
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/1035-a/
【大阪市立大学YouTube】
ポストコロナ時代の新しい社会の在り方
【Note】宇沢弘文/原 正樹さん
『社会的共通資本』宇沢 弘文 (著) SDGsなんていう言葉がなかった時代に、そのことを社会のあらゆる領域で提言した歴史的名著。必読。
2021.01.12.