マガジンのカバー画像

【マーケティング・経営】

14
マーケティングや経営に関する読書備忘録
運営しているクリエイター

記事一覧

顧客起点の経営

顧客起点の経営

企業の成長の壁を突破する改革 「顧客起点の経営」
(西口 一希 著)

序章|経営が顧客を見失う理由

第1章|顧客起点の経営改革の全体像

顧客理解:顧客の心理
経営が取り戻すべき顧客理解の第1は、顧客の心理と顧客の行動の関係

顧客理解:顧客の多様性
マス思考での意志決定は、どの顧客に対しても最適化されず、プロダクトの便益も凡庸になる

顧客理解:顧客の変化
顧客は常に変化し続けている。今日と

もっとみる
【学びなおし】マーケティング

【学びなおし】マーケティング

昨今、2.0 や 3.0 など、時代時代の節目での考え方が整理されている。マーケティングの分野では、5.0 の時代に入ったらい。

はじめに

・マーケティング1.0 製品中心
・マーケティング2.0 顧客中心
・マーケティング3.0 人間中心(機能だけでなく価値観が差別化に)
・マーケティング4.0 デジタルへの転換 (オムニチャネル)
・マーケティング5.0(3.0と4.0を基にAI、言語処理

もっとみる
『売れるもマーケ当たるもマーケ マーケティング22の法則』要約

『売れるもマーケ当たるもマーケ マーケティング22の法則』要約

 本が売り切れらしいので要約をどうぞ。どうやったら成功するかはアートなので再現性がない、しかし失敗はサイエンスだ!この22の法則を破ると罪と罰が待っているぐらいのイメージです。

はじめに

 前書きでは、大量の予算を確保したテレビCMのようなマスマーケティングへ対する無念さや、懸念について書かれています。
広告費を大量投下したら利用者が確保できて売り上げが取れた時代は(27年前の時点で)終わった

もっとみる
【読了】『応援消費』

【読了】『応援消費』

【岩波新書/公式サイト】

応援消費とは

[意味]
人や企業、地域を応援するために商品などを購入する活動。
[補足説明]
東日本大震災以降、被災地を応援し支援する意味で使われ始め、新型コロナウイルスの感染拡大を機に、なじみの店を応援するような場合にも広く使われるようになった。
自分が好きな対象に関する商品購入で、活躍を応援する消費です。
商品を購入する消費行動だけではなく、金銭的な支援をする行

もっとみる
【経済学の名著から】

【経済学の名著から】



『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』
蔭山克秀 著
角川文庫 (2022.01.25)

2018年8月に発刊された単行本に文庫版増補(pp.330〜346)を加えて文庫化されています。

【角川文庫/ブックレビュー】

これまでに読んだり、気に掛かった本。第1章 経済学の基本 より~そもそも経済学って何?〜

『国富論』アダム・スミス▶ 分業:一人で長い時間を掛けコツコ

もっとみる
『資本主義の方程式』を読む

『資本主義の方程式』を読む

経済が豊かになるにつれ、人々の興味・関心が消費(モノ)から蓄財(カネ)に向かうことに注目した点。

『資本主義の方程式』小野善康 著
中公新書 (2022.01.25.)

【従来の考え方】▶ 貯めた資産はいずれモノやサービスの購入に振り向けられる。
ある程度の消費欲求が満たされていれば、モノやサービスの消費をさらに増やそうとはしない。【しかし】このことは、豊かな社会で資産格差の拡大が必然的に発生

もっとみる

【今日の本棚】

『資本主義の方程式』小野善康 著
中公新書 (2022.01.25.)

経済が豊かになるにつれ、人々の興味・関心が消費(モノ)から蓄財(カネ)に向かうことに注目した点。
これまでの金融政策や構造改革が逆効果である場合がある。

【読了】『経済学講義』

【読了】『経済学講義』

『経済学講義』飯田泰之 著
ちくま新書 (2017.09.10)

【ちくま新書/ブックレビュー】ミクロ経済学 マクロ経済学 計量経済学と云う経済学の基盤となる分野について、大学の学部で学ぶ内容が紹介されています。

経済学を学ぶ最大の意義は「経済的な思考法」を、自分の「思考ツール」として身につけるため。ミクロ経済学

▶ 自由主義経済市場の需要と供給
▶ 不完全競争「独占」経済政策が必要
▶ 相

もっとみる
『第三の支柱』ラグラム・ラジャン 著みすず書房

『第三の支柱』ラグラム・ラジャン 著みすず書房

これまで「経済成長」の時代に、生産と消費を加速させて来た資本主義に行き詰まりが見えている。
環境や格差問題を始め、様々な歪みが溜まってきている。

カネがカネを生む装置としての資本主義

モノとモノを交換する場としての市場(経済)

▶ 資本主義と市場経済を混同させてはいけない。

『第三の支柱』ラグラム•ラジャン 著
みすず書房 (2021.07.16)

タイトルの『第三の支柱』は、国家と市場

もっとみる
今日の本棚『小林一三』から学ぶ

今日の本棚『小林一三』から学ぶ



『小林一三』(こばやしいちぞう)
鹿島茂 著
中央公論新社 (2018.12.25)

「人口」の重要性を見抜く先見性
多産多死型社会と少産少死型社会

「鉄道そのものよりも沿線の不動産開発で “鉄道の価値” つまり沿線イメージが決まる」pp.64〜154.

「健全なる住環境が、健全なる精神をつくる」p.74

徹底した計数管理と独創的なマーケティング、信念を曲げない実行力、社会的な意識のあ

もっとみる
『第四の消費』を読む

『第四の消費』を読む



『第四の消費』
三浦展(みうら あつし) 著
朝日新書 (2012.04.30)

この本を読むまでは「消費社会」を歴史的な流れの中で解析する内容かと思っていました。

本の帯に、次の記述があり、本文の中から該当のページを探し出しました。

なるほど!!
著者 三浦展(みうらあつし)氏の経歴から、奥が深いと感じ取りました。

三浦展(みうらあつし)wikipedia

https://ja.m

もっとみる
『日本経済学新論』を読む

『日本経済学新論』を読む

はじめに2019年 元号が、平成から令和に改められた。
それも束の間、2020年(令和2年)には 新型コロナウィルスが世界的に感染拡大した。
しかし、それ以前から 世界経済には不吉な予兆が現れていた。

IMF(国際通貨基金)の世界経済見通し
2020年1月改定:2019年の世界経済成長率2.9%(2017年時点の推計:3.8%)
理由:中国などの振興国経済の成長鈍化

IMFの世界経済見通しht

もっとみる

『社会が変わるマーケティング』
フィリップ・コトラー &
ナンシー・リー 著
スカイライト コンサルティング訳
英治出版 (2007.09.10)

【ブックレビュー】
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2009