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一生モノが「一生」じゃなくたって、いいじゃない

「一生モノ」や「お手入れしたら10年(あるいはそれ以上)使えますよ」といった、ものが世の中には沢山あります。
わたしもこれらの「長く使えるもの」に惹かれる一人です。

しかしながら、現実は10年はおろか1〜2年で使わなくなる(手放す)パターンが多いのでは…?と思ったんです。
最初はたしかに「長く使うつもり」だったけれど、結局さほど使わなかったな…って。きっとわたしだけではないはず。

背景には、飽きや金銭的事情や、ライフスタイルにフィットしない、などなど人それぞれ様々な事情があると思います。

このnoteで話したいことを先にお伝えしておくと、わたしはどんな事情であれ10年選手が10年未満の付き合いになることは、悪いことだとは思っていません、ってことです。

みんながみんな10年20年と使えたら、それこそサステナブルだし、コスパがいいかも知れない。

けれど、当たり前だけどそれぞれの生き方・価値観があるので、同じような使い方にはならないですよね。
だから、「”最初は”長く使うつもりだった」…って往々にしてある。

いわゆる10年選手の場合、選ぶまでの過程と、買った時の感情や思い出で、ちょっと特別感を与えてくれます。

モノによるけれど、たとえばそれが高価で、普段の買い物よりもワンランク・ツーランク上を行くモノの場合は、買うまで悩む過程がある。
場合によっては、別の何かを我慢したり諦めて手に入れる場合もあります。

人生の中で、悩む決断は山程あるけれど、買うことで得られる体験が生まれるのもまた、貴重だと思うところ。
自分のものになって初めて気付けること、得られる感情があるんですよね。
物欲・所有欲と思っていたけれど、本質は気づきや感情、体験など目に見えないものを得たくてお金を払っているってことも多いのではないでしょうか。

わたしは上記のことから、長く使って活かしきれないことを「だめなこと」とは思う必要はないと思います。
そして、わずかでも「沢山使う」ことに意識を向ける時間を費やしたのであれば、少なからず自分のためにはなっているはずです。

とはいえ、長く使えずにしまっていたり手放すたび、大なり小なり罪悪感を感じるので、決断のたびに「長く使うか」の観点で慎重に考えることはやめていません。

考える機会が積み重なっていけば(あと、失敗の数も積み重なると)、自分のものの持ち方や性格・気質から、大事に使い続けられるものがわかるようになってくるから。

向き合い続けて買い物をしていくと、失敗ばかりでもなくなってくるので、それこそ「パートナーのような理想のモノ」に巡り会えます。

うまく使いこなせなかった罪悪感も、良いものはすぐ欲しくなってしまう物欲も、どれも悪いものではないし重く受け止めすぎる必要はないよな〜と、そんなことを感じる機会があったので、備忘録も兼ねてまとめてみました。
皆さんのなかでなにか少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。

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