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TikTokは、なぜフォロワーが増えやすいのか?

6,7月はショート音楽動画コミュニティアプリであるTikTokの電車内広告や広告宣伝車で見るようになりました。
TikTokではフォロワー数やいいね数が他のSNSを比べて急に伸びることが多いです。その要因として「タイムラインの仕組み」「アプリ内で検索される頻度の低さ」「コンテンツの相性」の3点が関与しているのではないかという結論に至りました。今回は、TikTokは、なぜフォロワーが増えやすいのか?について解説していこうと思います。

目次
1.TikTokの構造
2.TikTokのタイムラインの仕組み
3.アプリ内で検索される頻度の低さ
4.コンテンツの相性
5.まとめ

1.TikTokの構造

前提として、TikTokは始めたての素人ユーザーでもフォロワー数が少ない状態で、いいね数が伸びたり、フォロワー数が一気に伸びたりします。フォロワーが多いから有利というよりかはコンテンツ次第でより多くの人にリーチすることが可能な構造になっています。投稿しているけど、全く伸びない投稿があれば、1つだけ爆発的にいいね数が伸びる投稿が発生してきます。

2.TikTokのタイムラインの仕組み

TikTokのタイムラインは3つの種類があります。

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「フォロー」、「おすすめ」、「新着」です。

他のSNSでは、基本的に自分が見たいと思って選択したフォローした人のタイムラインが流れてくると思いますが、TikTokではおすすめもよく見られています。TikTokの特徴として、

・新規コンテンツが見られやすいタイムラインであること
・新規コンテンツを見て楽しめること

があります。投稿したことある人ならわかると思いますが、始めたての投稿でもいいね数がかなり伸びることがあります。伸びる時と伸びない時の差が激しいのですが、1つの要因としてはこのタイムラインの特徴に関与してきます。
Facebook、Twitter、Instagramでは自分が選択したユーザーのみが表示されてる作られたタイムラインです。それは自分のタイムラインを汚したくないや繋がりのある人だけの細分化された空間でした。タイムラインが分散されているので、自分の投稿をマスに広げるのは難しいです。さらに新規コンテンツを探す際は、検索というアクションをとらなければいけません。

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しかし、TikTokはアプリを立ち上げた瞬間からおすすめのタイムラインが表示され新規ユーザーのコンテンツが流れてきます。現時点ではおすすめの投稿は多くのユーザーに共通して表示されているので、かなり集中的に投稿がユーザーに見られることになります。
これはマスメディアであるテレビに近いイメージです。チャンネルが「おすすめ」と「フォロー」と「新着」と3つしかなく、みんなが同じチャンネル(コンテンツ)を見ている状態です。それはおすすめ投稿に載れば、視聴数(再生数やリーチ数)がかなり増やせることになるわけです。
「TikTokのこの投稿みた?」「見た見た!」なんて会話も生まれます。

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なので、フォロワー数に関係なくこのおすすめのタイムラインに投稿が載るといいね数やフォロワー数が伸びる仕組みになっています。過去にアンケートをTikTokerにとった際は、1ヶ月で1,2万フォロワーが伸びるなんてこともあり得ました。またタイムラインは新着順ではないので昔の投稿も表示されます。つまり、

ヒットコンテンツをどれだけ生み出せるかが肝になってきます。

一度伸びた投稿は時間差でおすすめのタイムライにが定期的に載ります。
毎日コツコツと投稿して量をこなしていくことではなく、いかに1つの投稿がヒットするかを考えることが重要になります。タイムラインの仕組みが一気に認知/拡散されやすいのでフォロワー数が伸びる一つの要因かなと思います。

3.アプリ内で検索される頻度の低さ

TikTokは検索機能があまり使われていない印象です。ユーザーを発見するにも楽曲を探すにも検索ワードが思いつきません。id名のデフォルトが数字ですし。一度変えたら二度と変えることもできません。。。なぜ。。。

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ただ、おすすめのタイムラインを見ているユーザーがほとんどだと思います。
というのもTikTokは、新規コンテンツをフラットに楽しめることができるので、おすすめのタイムラインを見ていれば事足ります。
その時に、「この動画が面白い!」や「この人の動画を見逃せない!」と思った際に「いいね!」や「フォロー!」が発生します。
おすすめで一度見た人を再度検索して見つけるのが大変なので、いいねするかフォローするかでブックマークする感覚で使います。
投稿する人にとってもネタを探す際は、「おすすめを見る→かわいい/かっこいい/面白い→いいねする」という流れがありますので、いいねやフォローするハードルが低いです。

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4.コンテンツの相性

TikTokの閲覧ユーザーは目的を持ってアプリに訪れているわけではありません。YoutubeであればYoutuberの◯◯がみたい〜や、インスタはフォローしてる◯◯は最近何してるかな〜といった「人→コンテンツ」の流れがベースにあります。
TikTokの場合、明確な目的がなく、何か面白い投稿ないかな〜といったふわっとした感覚でアプリを開くと思います。
TikTokで投稿している人は、ほとんどが素人コンテンツです。特に動画作成スキルを持っている人だけが投稿しているわけではなく、他人にうっかり撮られてしまったような何気ない日常コンテンツも多く投稿されています。それでもなおコンテンツとして見ていて飽きないのは、

・他人の真似なのでコンテンツが浸透している
・音楽に合わせているので盛れたコンテンツになる

ということです。
レストランや洋服のお店でも音楽が流れていると思いますが、これは音楽を流すことでお客さんの心理を動かす効果があります。それと似たような効果でTikTokのコンテンツは音楽が流れているだけで見ているユーザーの感情が動かされています。音楽+動画コンテンツがエンタメ要素を最大限に発揮しているので、素人コンテンツでも音楽に合わせて動画を撮ることで盛れて見ることが可能になるのではないかと思います。

5.まとめ

以上が、TikTokはなぜフォロワーが増えやすいのか?です。ここではフォロワーが増えやすい構造について解説しましたが、アプリのユーザー数が増えれば増えていくほど、マスに伝えていくことが可能になっていくということを意味しています。これをTikTok側が、「何を表示させるか」をコントロールすることができると考えると、とても強力なプラットフォームになっていくのではないかと思います。


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小学館が発行している12月号のDIMEという雑誌で一部インタビューを受けました。

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